牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

越中富山で鱒寿司屋巡り^^

越中富山と言えば“鱒寿司
鱒寿司はその昔“イタイイタイ病”で有名な神通川に遡上して来たサクラ鱒を使用した押し寿司。
(もちろんイタイイタイ病が始まる前の話)
駅弁で有名な“源”は平仮名で“ますのすし”と表記している。
富山土産で鱒寿司を頂いたり、立山剣岳に夜行列車の急行能登や越前号なんかで富山に朝に着いた際に購入した。美味しいと思っていたけど、それまでだった。

そんな学生時代から数年して、富山市内で製造販売している『小林』の鱒寿司を食べた時僕の鱒寿司感が一変した。ただ酸っぱいだけの駅販売の鱒寿司が美味しいなんて思っていた自分は『なんて小さな漢だったのだろう』と悔いたものだ。
同時に鱒寿司屋が富山市内はおろか県内に多数ある事を知り、仕事で来た際に買い漁った事もあった。
日曜日が休みの店が多く、基本的な休みが日曜な僕なんかには、なかなか店での入手も難しいものだ。

で、過去の記憶と簡素な富山ます寿し協同組合の地図を頼りにウロウロ富山市内を走り回る。
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富山市は数少ない路面電車の走る街、慣れないとチョッと緊張する。
市内は雪囲いでいっぱいだ。市内の造園業者もコレだけでも潤うってモノ^^
市内の普通の住宅も立派な雪囲いが施され、かつて(今も?)“住み易い県ナンバーワン”富山県の生活水準の高さを思い知る。

さっそく、記憶を頼りに鱒寿司屋巡り‥
イメージ 3以外と鱒寿司屋は隣接しており、「せきの屋」のすぐ向かいに「高田屋」なんてある。購入してその足で向かいの鱒寿司屋に入って行くと、いかにもよそ者の購買者に見えてしまう‥
鱒寿司のいいところは、どの店で購入しても(当時)1,050円だった。のに、今回は1,300円に値上がりしている!
帰宅後調べたら原油高なんかを理由にしている。
ぶぅ~φ(`д´)

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吉田屋では店先で店主がサクラ鱒をフィレにしている。二人でジッと観察していると、ニコニコして作業していてくれた。コレだから製造販売の鱒寿司屋はいい^^(何処も製造販売でやってるのだけど‥)
当たり前だけど、責任製造、責任販売。
客も造り手も、顔を見て言葉を交わして物品と貨幣を交換する。
近頃はネットで安易に買いモノを済ませる事があるが、当たり前だけどこれこそが商いの原点だ。
ホントはその場で食べて、「美味しい!美味しい!」って感想を言って来たかった‥。   ‥な^^

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何年か前の富山での出稼ぎの時に買い漁った時、一番人気(僕の)だった「関野屋」
残念ながらこの日から改装中‥。

イメージ 8組合に所属していない「紀雅」の新旧二人
紀雅は今回の中で一番人気!
だいいち鱒の切り身が分厚い!
助役は「若いのが下手だから厚くなったのでは?」
なんて楽しい事を言っている^^
組合に所属していないので、値段も1,500円と最高値!
それに“要予約”で特別価格の3,300円て言う大型のサクラ鱒で作った鱒寿司もあるらしい。
それにしても高い!けど、食べてみたい!

イメージ 9何処の店でもカウンターの裏で重りを載せた鱒寿司が僕らを待っている。
小一時間加重を掛けるらしい。
何処の石も同じ様な石を使っている。
写真は「高芳」
可愛い娘さんが二人で売り子をしていた。
(他の店は大体店主かその奥さん)

イメージ 1010年程前に初めて僕に鱒寿司の美味しさを教えてくれた「小林」
当時は場所が判らず、電話で店主に説明して貰ってたどり着いた。
午前中でだいたい売り切れる事、北海道産のサクラ鱒を使用している事、等々色々教えてくれた。
この日の製造は終わっていたが、研いで研いで薄くなった包丁が作業場に置いてあった。

最近はコンビニのおにぎりコーナーに147円程で鱒の寿司の1/6版なんかが売られている。
全国に鱒寿司を知らしめるには貴重な存在だ。
駅で大量に売られている“源”の「ますのすし」は都心でも手に入る様になっている。
市内に大きな工場があって見学も出来るらしい。

でも、多くの鱒寿司屋がそうである様に、売る分だけ作る。
自社工場(自宅)自社販売、コレが商売の長続きの秘訣だ‥。