牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

庄川「湯谷温泉」

以前は温泉と言えば“野湯”が当たり前で踏み跡のない山に分け入って源泉を探索したものだった。
歳をとったせいか、色々な情報に触れて来たからか、近頃は“湯”を“民俗”として受けとる様になってきた。
“湯”を取り巻く生活環境、風土、風俗等に興味の矛先が変わって来たのだ。

“湯”がいい事が最大で最低限の条件だけど、宿の態度、食事、施設と“もてなすココロ”の有無を重点に訪問先を選ぶ様になって来た。
「ホスピタリティ」とはよく言ったもので、簡単に言えば「おもてなしのココロ」

たいそうな金額を請求して、塩素漬けの循環風呂、養鶏場の様な食堂、冷食(冷凍食)メインの食事、糊の利き過ぎた浴衣、騒ぐ隣部屋、全く宿都合の朝食バイキング、処狭しの土産物屋、ウロウロするコンパニオン、走り回る子供、等々寛ぎに来てストレスの溜まる要素満点なのが日本の宿泊所。
ベット数が多くなり、規模が大きいほどこの傾向は強い。
だったら、宿主の目の届く民宿の方が全然いい‥。
ただ、当たり外れはあるけど‥。

今回は調べて判ったのは、宿泊施設の殆どが冬季は客を泊まらせない所が多い事。
なぜなら、廊下まで暖房するのに燃料代が嵩むからだ。
ここ、湯谷温泉もそうだ。勿体無い‥。

イメージ 1R471脇の駐車場に車を停め、坂道を下ると湯谷温泉はある。
落ち着いた建物で歴史を感じさせる。
声を掛けて、女将?に色々話を伺う。

イメージ 2長い廊下の先に湯屋がある。
掃除が行き届き、清潔感がある。
湯上りに暖かな日差しをこの縁側?廊下?で浴びたらさぞかし気持ちいいだろう。

イメージ 3おおっ!自炊施設!
コウでなくちゃ!
素泊まり4,500円だそうな
暖かくなったら泊まりに来よう^^

絶対来るぞ!!
イメージ 4昔はこの建物は、最近評判の悪い関西電力の持ち物だったらしい。
この小牧ダムがもう少し下流に建設されていたら‥
ダム湖の下に沈んでいただろう‥
この庄川や隣の荘川ダム湖に沈んだ合掌造りの集落が多数ある。
温泉も多数沈んでいる。

イメージ 5湯屋の湯船は豊富な湯量で湯船から溢れている。
排湯口を塞げばあと1メートルは水位が上がりそう^^
いつもの通り、誰も居ない。毎度、貸切状態。
女将はぬるいと言っていたけど、かなり適温^^

イメージ 6不思議な吐湯口でシーソーの様になっている。
女湯との境界には大きな穴が開いており、覗こうとすると、このシーソー吐湯口で相手にお湯を掛ける事が出来る^^

イメージ 7湯屋は天窓があり柔らかな日差しがぼんやり照らしている。
ただ、湯屋がコンクリート製の為、声が反響し過ぎて女湯との会話が殆ど出来ない。

500円で味わえる極楽に久々に出会った^^