牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

富山県城端町 林道温泉『観光荘』

かつては林道マニアだった。
林道をバイクで走る廻る訳なのだけど、走るのが楽しい訳ではない。
林道の先には廃村があり、源泉があり、源流のポイントがあった。
特に源泉。いわゆる“野湯”と呼ばれる源泉のみ存在し、脱衣所はもちろん湯船も無かったりする^^
そんな水溜まりの様なところで温泉を満喫したものだ。例えばこんな源泉

林道温泉」は、そんな「林道好き」と「温泉好き」の僕には願っても無い場所だ。(名前はね^^)

もっとも、昨春に最後のバイクを手放してしまっている。今更残念だけど、しょうがない。
バイクは小回りが効いて、駐車場所もとらないし、燃費もいい。
だいいち独りで好きな所に行ける。
走行中は大概寒いので、暖房にあたるとその有難さを再確認出来る。
トンネル内の排ガスの暖かさ、市街地の暖かさ、郊外に出た時の涼しさ(寒さ)。
等、わざわざ不自由をして日常の有難さ再認識させる為の道具とも言っていい。
これは、登山や野宿(キャンプ)などでも似たような事は言える。

イメージ 1城端町(今は南砺市)は仏壇と木工の街(らしい)
越中の小京都”と呼ばれている(らしい)
街で存在感のある善徳寺
街は此処を中心とした門前町を呈している。ようだ。

イメージ 2さて、「林道温泉
富山平野の南の端に位置する。
太平洋側出身者としては、海って言うと南にあるモノってイメージが根底にあり、北上って言うと『北に行くと山があり上がる事』って考えてしまう。
ここ富山では海は北、山は南だ。
山を背にした建築物は玄関を北に作る事になってしまう。
洗濯物も、山側に干す事になる。
そもそも、日本家屋は山を背にして配置される場合が多い。
欧米では違うらしい。
(欧と米を一緒くたにするのも頂けないが‥)

イメージ 3一段迫り出している部分が浴室。
向かって左が男湯、右が女湯だ。
景観を楽しめる様に摩りガラスを採用していない為、中が丸見え!
助役はチョッと戸惑っていた。夜は舞台に立っている様になってしまう^^
ので明るいうちに素早く入浴!
階下には薪を燃料とするボイラーがあり、湯守の姉さんが世話をしている。

イメージ 4玄関から階段を上がると重々しい廊下。
チョッと粗雑な感じがするが、かえって温かみがあるとも言える。
「冬期は宿泊はやってない」と言われたのを無理して泊めさせて貰っているので、特に注文を付ける事も無い。
ちなみに1泊3,600円で暖房代100円、もちろん素泊まり、浴衣付き。
テレビ、電気コタツ、石油ストーブ完備
特に何もサービスは無い
ただ温泉があるのみ‥
それでいい^^

イメージ 5鉱泉を薪で加温している。
もちろん循環ではない。
窓からは遠く能登半島富山湾が見渡せる
またもや貸切状態

客が少ないから、設備投資も出来ない(しない)
客が少ないから、冷泉でも薪で温めて充分間に合う。
客が少ないから、湯が汚れないし循環する必要がない。
客が少ないから、静かに湯が楽しめる
客が少ないから、いい事ずくめだ。
湯守の姉さんも昔は食事を出したけど、近くにクアハウス?が出来たら(商売が)トンと駄目になったと言っていた。

イメージ 6イメージ 7
無雪期においても自炊が基本なので、自炊スペースが設けられている。
ガスは20分10円也^^

福光市内のスーパーで海の幸を買い込み食べ捲くる
それでいい。

イメージ 8駐車場から見た能登半島富山湾
能登半島まで見渡せて、いい景色ですねっ!」
って言ったら、『何を当たり前の事を言っているんだ』って顔をされた。
彼女には当たり前の景色に、僕の気持ちは伝わらない^^
『田舎暮らしっていいですねぇ~』って言われて
僕が「別に‥」って答えるのと似ている‥

客を呼ぶ為には、設備を豪華にしなくてはならない。
(豪華でないと来ない客を呼ぶ場合)
サウナを作らねばならない。
露天風呂を作らねばならない。
大人数の洗い場を確保しなくてはならない。
大量に上がり湯も用意しなくてはならない。
豪華にすると、入浴料を値上げしなくてはならない。
または、沢山の人に入湯して貰わねばならない。
湯が足りなくなったら、循環させねばならない。
循環するには、塩素で消毒しなくてはならない。

わざわざ金を掛けて潰している。