牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

波の花と消えた曽々木海岸

波の花と言えば、日本海の荒波が能登半島の海岸に打ち寄せて飛沫が泡となって季節風で煽られて飛び舞う姿が、花びらが舞う姿に喩えて表現したものだ。

曽々木海岸といえば、宮本輝氏の暗ぁ~い小説や逢坂剛氏の北のスパイ小説なんかでも登場する、なんともドラマチックな土地と知れている。かな?(僕が読んだのは学生時代だけど)

丸和工業や軍艦島のあるのは能登半島の内側で、ひと山越えると標識が揺れる位の風!
「これは波の花が見れるぞ!!」と、急いで坂を降りる。(旧狼煙村の禄剛埼灯台は省略した)
イメージ 1夏の目玉施設『揚浜式塩田』
此処は道に駅に隣接されている塩田施設。もちろん夏まで閉鎖中。
海岸沿いのいたるところに塩田が見られる。
夏にまた来よう^^

イメージ 2曽々木海岸入り口?
大きな隋道(トンネル)が出来ている。
その隋道上を小川が海に滝となって注ぎ込んでいる
と、思いきや強風で吹き上げられている^^
「コレなら花が見れるぞ!」と意気込む
こんな景色は知床や積丹半島で見たけど、何処でもあるんだね^^
さあさあ!
花は!

イメージ 3隋道を越えて『窓岩』
う~ん。
岩に孔が開いていると直ぐ名前が付くね。
どうやら花は咲いていないらしい。
輪島市のHPでも“波の花予想”なんてあったけど、どうも今年は不発みたい‥
コレは相当荒れてないと駄目なんだね。
ちなみに僕がカヤックで遭難しかけた時にはもっと白波たっていたけど‥
夏の話

イメージ 4海岸には海の独占を宣言する立て札が!
いつも海岸線に住居を構える人々は、既得権と言ってみんなの海を独占したがる。
漁業権?なんだそりゃ?
以前潜った感じでは、能登の海は牡蠣もアワビも少ない感じ。
ただヒトが少なくて半島だからかなんか獲れそうなイメージが先行している。

島で潜ったりして感じるのは、やはり『後背地に大きな落葉樹林帯を持った山がないと海も豊かでない』ってコト。
北海道なんか昆布の為の植林とかしてるしねっ!
僕んちの隣を流れる姫川なんて暴れ川があるけど、コレで山の栄養が海に流れ着いているんだなっ!
って思ったものだ。

イメージ 5イメージ 6
立入禁止の遊歩道。
出口は写真1枚目の飛沫のかかるところ
大きな岩が遊歩道を塞いでいる。
コレがあるから立入禁止なのね。
コンなの落ちて来ては、遊歩道の管理責任を問われるしねっ!
イメージ 7イメージ 8
遊歩道の入り口が隧道なんかだとなんかワクワクしちゃう^^
助役は怖くて近寄らないけど‥
曽々木海岸って言えばこの岩。
東映のオープニングでも採用されている(ウソ)
どどぉぉぉん!と波が砕けないと花は咲かないようだ‥
実際の波の花はプランクトンの屍骸や有機物の集まった泡状のゴミみたいな物で付着するとシミが残る‥。
テレビで観るのがいいところかもしれないね‥。

学生時代に青春18切符ではじめて訪れて、数年前にシーカヤックで半周してそれ以来だけど、能登半島の先端もいつの間にか合併が進み殆んどが輪島市珠洲市になってしまった。
前々首相を輩出した石川県だからか、道路が格段と良くなっている。
まだか、まだか、って何処までも続く能登有料道路も有料区間が終わっても、珠洲市まで高速道路の様なスーパー高規格道路!軽トラなんかノコノコ出て来たら危ない!
海岸沿いのトンネルなんて入り口で対向車の有無を確認しないと危なくて進入出来なかったのに、広々明るいトンネルに変わって来ている。能登の宿泊施設も色々調べたけど、かなり高級なモノが多い。
こころなしか走り回る他県ナンバーも西独逸車が多い感じだ。
社会基盤が整って日本が狭くなる事はいい事なのか?
海岸沿いのクネクネ道で出会い頭の事故はやだけど、高規格道路をビュンビュン飛ばす他県ナンバーの金持ちに跳ね飛ばされるのもやだな。

知床は道路ないけど、積丹半島はいつの間にか海岸沿いに道路なんか出来てしまった。
行き止まりなりの秘境感があったのが、回遊出来てしまう。
住民は待ちに待った道路なんだろうけど、チョッと寂しいね。
外来者の勝手な話なんだけど‥