牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

お焼き屋の焙烙鍋

昨日久々に松本まで出る途中に時間があったのでおやき「うしこし」に寄ってみた。

此処の“おやき”は石焼芋の如く、熱した石の輻射熱で焼き上げると言うもの。
誰でも考えそうだけど、初めて実行して成功?させたと言っていいだろう。
“おやき”は信州の郷土食らしい。
長野市辺りでは蒸すだけで作られる事が多いけど、西山地方(たぶん中条村、小川村、信州新町、旧八坂村辺りかな?)では、“灰焼き”って言って囲炉裏の消し炭の中に埋めて灰の熱で焼き上げるって不思議な調理?法。

自称“おやき”通も人達は「これが本当の“おやき”」って鼻息を荒らげる。
まぁ、僕は信州人の“おらほ主義”って勝手に呼んでいるけど、みんな「自分の土地のが一番!」って思っている。いや、主張している。郷土を誇れるって素晴らしい事だ‥

ベタベタの練ったダンゴを灰の中に入れると灰がベッタリ付くので、もちろん鉄製の“焙烙”(ほうろく)で表面をカリッっと焼いてから灰の中に投入する。
灰焼きのおやきは旧八坂村の「明日香荘」や購入可能です。また、中条村の「やきもちや」では灰焼きの体験が出来る。(経営者が変わったって噂があるからやってないかも)

しかし、囲炉裏の灰は汚い。灰自体は混ざり物が無ければ全くの無害のはずなんだけど、囲炉裏に近付く人は何がしかのゴミを燃やす。煙草のフィルターを投入する。
こんな灰の中にあった食べ物なんか嫌なものだ。

前振りが長くなり過ぎたけど、そんな灰焼きの長所と短所を上手く利用して?“石焼おやき”が誕生したらしい。まぁ、僕も流行の“ダッジオーブン”なんかで作ったりしたけど‥
御飯の“おにぎり”が100円強の単価としたら、200円弱で売られている“おやき”はかなり手間が掛かる。蕎麦なんか、ザルで500~900円なんて単価も取る事もあるし‥

そんな「うしこし」のおやき、ここまで書いてこんなに絶賛する事の程でもないなぁ~って思うのだけど、近くに来て時間があると立ち寄ってしまう。
昨日久々に寄ると、焙烙鍋が歪んでいる‥。
イメージ 1「どうしたんですか?」
「働き過ぎヨ!」って事。

イメージ 2ジンギスカン鍋の様に真ん中が盛り上がっている。
触ってビックリのアルミ製だった。
「いい鍋あったら紹介してぇ」っと要請される。
鋳鉄鍋は流行りだから、探せば直ぐ見つかりそうだ‥

アチチ!
素手で触ったら火傷しちゃうよ!
かな?

イメージ 3ちなみにコレが“石焼の石”
「なんて石なんですか?」
「そこら辺の石だよ」
「‥‥」
「ただ、割れるのは駄目だけどねぇ」
以外と大胆だ‥。
店主の姉さんの人柄そのもの‥(^_^*)

※仕事帰りに寄って良く見せて貰ったので、営業妨害して鍋をいじっったのではアリマセン(・ε・)
※※焙烙(ほうろく)って本当は素焼きの平たい鍋の事らしいけど、信州では囲炉裏の上の自在鉤に吊って使う鉄の平たい鍋を“ほうろく”って呼ぶみたいです。