牛歩村日記? Like A snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

NHK文化講演会『木版画家、川瀬巴水の世界』を聴いて‥

自転車通勤時やジョギング時、家事をしている時に録音した(ダウンロードした)ラジオの音源を色々聞いているのだけど、NHKラジオの聞き逃しサービス内で『文化講演会』の昨年秋の『木版画家、川瀬巴水の世界』というのがあった‥。

ふんふん‥って講演者も言っていたけど版画をラジオで紹介するなんて‥とは思ったけど、見事術に嵌まって画集を購入する羽目に‥。色々ある中で結局は講演者の林望氏の著書『巴水の日本憧憬』ってコトに‥

むっ!『林望』氏と言えば、かなり前のNHKラジオ第一の午後の番組で週一でレギュラー出演して日本の美について‥。当時は源氏物語関係の著書を上梓したばかりだったのでそっちのハナシが多かった様な‥
「風邪を感染されない様にエレベーター内では息を止めている‥」等々独自の理論的な価値観を教えてくれたモノ‥。かなり偏屈なイメージの先輩だけど、こんな形で著書を手にするとは‥

著書内の解説を読み、帯の『私たちはもはやこういう景色を見ることはできぬ‥』とのコメントに納得ですな‥

イメージ 1
パラパラと作品集をめくるとすぐ目に留まったのが、
左の『信州木崎湖』ですな‥
木崎湖ってタイトルをみる前に、後立山の峰々のスカイラインと湖畔の距離感で‥ああっ木崎湖だ‥って
すぐ判った‥
毎日見ながら通勤していたし‥ネ

昭和初期の木崎湖畔は今でもあるけど、夏期大学とか学者村とか文化人?サマの誘致が盛んで湖畔の宿もそこそこ栄えたらしい‥
名残はチョッと感じられる‥かな?

ん?ソウ言えば‥北安曇で木版画と言えば旧宅の白馬村飯森に木曽から木工の友人が遊びに来た時に、近所で木版画工房で擦り師をしている親友がいる‥って連れて行って貰ったのが『爽朴舎』という木版画家の辻野禎彦氏のギャラリー兼工房でした。友人の親友は“摺り師”といって木版画が分業制であることを初めて知った‥

大好きな大北(大町北安曇)の山々の木版画を見せて戴き、それ程高価でもなかったので二三購入‥かな。

その後、江戸東京博物館とか浮世絵の番組とかで木版画のコトを少し知ったり‥。昨年は近所の美術館であった吉田博展を見に行ったり‥

林望氏も巴水の残した景色を探して色々歩いたみたいです。ボクもこー言うの大好きですな‥

昨年は、北斎の当たり年だったのか?ドラマとか展示会とか色々あったね‥。メディアでも沢山取り上げられて、一度近所だから小布施の北斎館とか行って見ようかな?って感じですな‥。ソー言えば、ボクの子供の頃は安藤広重って言ったのに今ではなぜか歌川広重って言われているのはなんでだろ‥

川瀬巴水木版画は、技術的には江戸の浮世絵の版画技術に依拠し、またそれを洗練しながら、精神上では、この清親や安治の世界を引継ぎつつ、さらに西欧風景画の思想や画法を融合して全く新しい境地を拓いたものだと、私は考えている。』
林望  『巴水の日本憧憬』 ~後書に代えて~より
その後、時代は彫師や摺師の分業で製作される技法から、後に『創作版画』と言われる棟方志功氏や品川工氏の絵彫摺の全てを自分で製作する版画のスタイルが台頭して来た時代に変わってくる‥

ここいらへんは、歌手のヒトが作曲家の先生の家で合宿?して歌い手として成長するのに対して、シンガーソングライターって製作スタイルに変わってくるのに似ているのかなぁ~って‥。

料理だったら、生産から提供して皿洗いまで‥?農水産業なら今どきの六次化?チョッと違うか‥

消しゴム版画は作るけど、木版画はチョットなぁー細かくて見えないなぁー
毎年、年賀状にチャレンジしてみたいって思うんだけど、時間なくて‥意欲も‥

【資料】
http://soubokusha.web.fc2.com/index.html 爽朴舎 - 辻野禎彦 木版画ギャラリー