牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

瀬戸mono探索

知多半島に潮干狩りに行った帰りは、チョイと寄り道をしてくるのが恒例となっている‥
今年はいつも通過してしまっていた瀬戸市‥ いわゆる瀬戸物の原産地ですな‥

あまり勉強しないうちに乗り込んだ僕らが、まず来たのが『窯垣の小径』だったかな?
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日差しの強い日だったので木陰が涼しいですな‥ ギャラリーだったか資料館だったかな?風呂か厠です

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賑やかなお風呂ですな‥ 素適なタイルでチカチカしますな‥

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便器も同じ柄で綺麗です。こんな便器で用を足したいね‥

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タイルではなく『敷瓦(しきがわら)』と言うそうで、この近くの『本業窯(ほんぎょうがま)』で作られているそうな‥。本業釜と言えば右のスタック収納可能な片口?なんかも有名とのコト‥

「敷瓦って何処で販売しているの?」て係りのヒトに聞くと『○○伝承工芸館』『瀬戸蔵ミュージアム』等々の新しめの施設を教えてもらう。“セルフ土産”にレプリカでも1枚買って行けるかな?
かなり距離があるけど、本業釜辺りを見学してから歩いてみるかね‥ってコトに‥

他には過去の瀬戸の写真とかあって、当時は窯の煙でかなり劣悪な住環境だったんだろうな‥って判る。
“景気が良かった”“活気が‥”“賑わいが‥”って言うけど、良かったコトばかり強調され喉元過ぎれば、悪かったことは忘れちゃうんだよね‥

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「小径」と言うのは判りにくく設定されているのか?他の散策者も行ったり来たりウロウロしてますな

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ここらが観光写真で有名なトコですな‥擁壁の構造体とは別に表面に瀬戸物で化粧しているのかな?

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現在でも営業している工場も多いのですが、さすがに日曜日はお休みでヒッソリしてます。
こんな土間コンクリートにも敷瓦がアクセントで埋め込まれていて素敵です。「さっきの便器や風呂場みたいな密度のよりもこっちの方がいいねェ~」なんて助役サマと価値観を共有しあう‥?

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やっと来ました本業釜‥。昔からのやり方で生産を続けているとのコト‥?造っているモノは“本物”って言う付加価値が加算されてかなり高価な工芸品に‥。まぁ、コレだけ安価な瀬戸物も出回っているので
残された古来の生産方法を維持するなら、単価を上げるしかないね‥

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窯も現在でも使用されているらしいけど、工房ゾーンの一部まで見学が出来るみたい。ウロウロ
ギャラリーとか併設してあって、クラフト系の小洒落た若者がたむろしてます。苦手なんで近寄らず‥

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窯から見える景色も、なかなかの廃墟感がたっぷりでいい感じです‥。この窯に火が入ったら近所のヒトはしばらく煙に巻かれた生活を強いられるのか?既得権で認められちゃうのか?
ホント、使っているのかな?


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さて、敷瓦のお土産を探しに街(駅方面)に散策開始ですな。なんだか絵地図を貰ったのでいい感じです
車で向かっちゃえばいいんだけど、駐車場があるか判らないし路駐は助役サマが嫌がるし、徒歩です

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まぁ、意外な発見もあるだろうし‥。見知らぬあまり区画整理のされていない街は楽しいです
景気のいい中京地方のベットタウンにあたるのかな?駅も近いしそれ程の“うらぶれ感”はありません

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案の定紹介された新しい施設には敷瓦なんて建材みたいなモノは売っておらず、瀬戸川沿いの瀬戸物横丁の高額商品を扱う店主に「ソレなら最近出来た深川神社の鳥居にはめ込むのに、本業釜の水野半次郎氏が奉納?したよ。本業窯に行けば‥」とのコト‥。う~ん‥引き返しです‥。
ソレにしても、食べるトコが無い‥。商店街もありきたりのモノとか。小洒落たカフェなんてモノで郷土色の強いモノなんて見当たらない‥

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おおっ!コレコレっ!深川神社の一の鳥居ですな‥。確かに敷瓦(タイル)が埋め込まれてます。ん‥?うしろ‥?

後の不思議な半地下風の商店街っ!こっ!ココは‥!あの煙は‥!!チョッとまえにTX系の旅番組で見たうなぎの名店?ではないか!!ココで食べたいと思っていたんだよねっ!
って、店に入ろうとしたら「ご飯終わっちゃったんだよねぇ~」「ではうなぎだけでも!」「うなぎもコレで終わりぃ~」とすまなそうに店主‥狭い店内はそれなりに満席‥とほほ‥
普段から行きたいトコはGoogleマップにプロットしているのに見落としたぁ~(-_-;)
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だもんで、しょうがないので並びの焼い蕎麦屋へ‥かなりこ汚い感じで蕎麦も油でギトギトで麺がブツ切れで助役サマは「もういい!」って大半を残す。お腹減っているのに‥危険信号である‥
店内は撮影禁止って書いてあったので従う。家族経営で親父が焼いて息子がぴったり15㎝位後ろでぴったり技術の取得をしてます。ソレでも人気店らしく多くの若者が席についてました。
ボクは名物として戴いたので、それに助役サマが残したモノまで食べてそれなりに満腹ですが。

イメージ 31それにしても、お腹が減って店を探していたのに‥
さっき、そっちの大通りの反対側歩いていたのに‥
う~‥勿体ない‥折角のウナギの名店を‥
まぁ、毎年潮干狩りには来るし来年寄ろうかな?
これからは、タブレット持参でマッピングした地点を見落とさない様にしなくてはっ!!!

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悔しいので深川神社も参拝です。隣の稲荷社の鳥居も綺麗だし、なんと屋根瓦が織部焼きなんですな‥
重文の焼き物の狛犬があるそうなんだけど、ソレは有料だそうな‥ しょうがないね盗まれちゃうから 

往路はフラフラ小路を探して歩いたけど、帰路は大通りを本業窯までまっしぐらです
無人のギャラリーのインターホンを押すと‥工房から綺麗なお姉さんが出て来て対応をしてくれる
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松本民芸とのコラボの鍋敷があったけど\6,400!ギョギョ。だもんで目ざとく見つけたギャラリーの片隅のモノを見つけて値段交渉‥。お姉さんには決められなくて電話で当主?に指示を仰ぐ‥
小さいのが\3,000大判が\7だったか8,000だったか?

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馬の目の皿もスタッキング器も素敵ですな‥ありがとうお姉さん思い出の品に出会えたよ‥
土間を作ったらもう少し大判のモノを埋め込みたいね‥

これだけ瀬戸物の産地なら土取り場も見たいな‥って聞いたら窯神神社から裏がいいと言う
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窯神神社は、瀬戸に磁器の製法を伝えた“磁祖”と呼ばれた初代加藤民吉を祀ったそうな‥

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神社の裏の木立の裏に、広大な土取り場が見渡せる。舶来の安価な製品に負けないで頑張って欲しいね‥

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さて、寄り道しながらも明るいうちに帰宅して。早速、浅蜊の酒蒸しで一杯ですな‥写真は深川丼
おっと、土鍋を載せたら折角の敷瓦(タイル)の素敵な柄が見えませんな‥
助役サマも、「松本民芸とのコラボ製品にしなくて2枚も買えて良かった。」と御満悦‥

来年も行こう。うなぎ食べなきゃっ♪