牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

猪豚後脚とあれこれ‥

友人の厨房から羨ましい画像が届いた。
イメージ 1『猪豚』だそうな‥
筋肉の太さからみて後ろ足だろう。
可愛い偶蹄が猪らしくいい感じ。
さて、『猪豚』って何だろう‥  
豚はそもそも猪の家畜化した姿だし‥

山間地の猪の親父が里で文字通り“箱入り娘”のもち肌の豚のお母ちゃんに種付けして生まれた子って事らしい。

日本では、弥生時代には既に食べられていたらしいが、奈良時代に仏教国化した事で豚の飼育は表向き途絶えた事になっている。山間部では猪肉が“ぼたん鍋”と隠語で称して食べられていた。

干支の“亥”は猪の事なんだけど、中国ではブタは“猪”、イノシシは“野猪”。
豚の字は子豚を意味するってそうです。

もとは神にささげる子ブタ=豕の肉ことです。
皮膚が毛深くないのが猪→豚、
牙があり毛深いのが野猪→猪。

ひょっとすると渡来人が船で持ってきた子ブタを指して
豚といったため豚の字が日本で広まったのかも。

用例では
イルカは海豚、俗称として海猪、
フグ→河豚、ヤマアラシ→豪猪、箭猪、モルモット→豚鼠(天竺鼠、荷蘭猪)だそうです。

イスラムで豚を食べないって言うのは、旧約聖書でノアの爺さんが箱舟に各種の動物を乗せた時にその動物達の排泄物を専門に食べさせたそうで、なんともエコなハナシなんだけど、だから汚い→不浄(食べない)だそうです。
このハナシは昔同僚だったマレーシア人のイスラム教徒の後輩から聞いたものです。
海にブリブリウンコを落とせば魚が食べてくれるのにね‥

憧れのイベリコ豚はスペイン西部地方のみで飼育されるイベリア種というスペイン原産の黒豚で、コルク樫のドングリを食べさせて飼育する。スペイン語では「黒足の豚」(pata negra)と言われ、牙が生えている。スペインの豚コレラ流行で日本への輸入禁止が2004年解禁となり、近頃メディアにも載ってテレビなんかで美味しそうに見えたりしている。

たしか、トマス・ハリスの小説『ハンニバル』ではレクター博士を処刑するの人を食べる様に訓練した豚に食べさせる件があるし‥

ちなみに日本の黒豚は室町時代位に中国から琉球に齎され、江戸初期に薩摩は島津藩琉球侵攻時に持ち帰られ、薩英同盟時に英国からヨーロッパ種のバークシャー豚が齎されて掛け合わされたそうな‥
鹿児島県内産の純粋ヨークシャー種のみを“黒豚”と呼べるそうだけど、世の中には生産されている黒豚より流通している黒豚は何倍もあるという‥

とほほ‥