土木遺産『御勅使川 芦安堰堤』

芦安温泉の宿で、夕飯まで時間があったので風呂に入ったりしてたらポスターに
『日本最古の堰堤』って書いてある‥　　宿の直ぐ近くだ。
浴衣に丹前、サンダルでカランコロンと行ってみる。

おおっ～。
アーチ式の堰堤だ。
曲線が優雅なＲを描いている‥
下流から写真を撮りたかったけど、木々に邪魔されて見晴らしが良くない‥
落差は50ｍは優にあるだろう‥

上流の鉄橋から見下ろす
この堰堤がなければ、この橋の基礎も設置出来なかったろう
ましてや、宿の辺りもとうに侵食されていたかも知れない‥

大正５年頃に出来たらしい。日本発のセメントを利用した砂防ダムだそうだ‥
当時は国交省でなく建設省でもなく、内務省が発注している。

日本土木学会選定の『土木遺産』
行く先々で見かけるけど、現在まで強度を保ち昨日姿は尊敬に値する。
当時の土木技術者のセンスの良さを感じる。
地元産の資材を利用しているのもいいね。

なんで、この時期の構造物には優雅な曲線美を感じるのだろうか？
昨今でも曲線を多用したデザインが多いけど、こんな優雅な印象を受けない‥
根本的に土木設計の思想が違うのだろう。今後のテーマとしてふさわしいな‥
そんな視点で世の中を見てみようっと^m^
まぁ、今迄通りだけど‥
【参考】　土木学会選奨土木遺産
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