牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

蜆(しじみ)の里

桜を愛(め)でた沼は、僕の“釣り発祥の地”であり、現在まで続いて?いる自然観察の基礎を学んだ地といっていいだろう。親に怒られたり、兄弟や友達と喧嘩をしたり、そんな独りになりたい時にこの沼の水面(みなも)を眺めに来た様な気がする‥

昔はもっと濁っていた。沼の底なんて全く見えなく、どんな大きな魚が潜んでいるのかと心をときめかせたモノだ。沼岸はガマに覆われており、ウシガエルが『ンモォ~ンモォ~』と合唱をしていた。
彼らは別名『食用蛙』と不本意な名前を命名されているが、特に食べようとは思わなかった。

アメリカザリガニ釣りは、当時の子供の人気の遊びだったが、この尾鰭も美味とされているけど特に食べ様とは思わなかった‥。持っていた図鑑に『戦後は食用にされていたが、現在(昭和40年代?)は農薬で汚染されているから食べない様に‥』って注釈があったため躊躇していた。しばらく自宅の水槽で飼育し、悪臭と共に死滅&腐敗して庭の穴に埋めるのがお決まりだった。
アメリカザリガニの赤く大きな個体を、僕らは敬意を表して『マッカチン』と呼んでいたが、今思えば命名の由来が判らない。全国的にはなんて呼んでいたのだろう?

タモ網→プラビク→ザリガニ釣り→フナ釣りと当たり前の進化を辿るのも自然な成り行きだった。コレには街のデパートにあった釣具売り場の店長が大きく関わっているが、これはまた別の機会に書くとしよう。そんな思い出深い沼。
昔は地区の共同所有地だったと記憶しているが、現在は市が管理しているらしく『アレをするな、コレも禁止だ』とうるさく禁止事項が羅列されている。

そんな、沼から流れ出す小川はこれまたフナやらタナゴやら多くの魚にあふれていた。
タモ網で小川の岸をザクザク探れば何がしかの生物が掴まったものだ。

前ふりが、長い‥

盛り上がりに欠けたOB会で早々と帰宅し眠りに付いた僕は、日曜朝から実家に設置するパソコンと格闘していた。しかし、良く判らず煮詰っていたのでちょっと散歩をしようと沼に来た訳だ。

イメージ 1フンフン、昨日よりも桜の花が増えている。って思いながら桜の土手を降りて、流れ出す小川をチェック。ココをタモ網で漁ったなぁ~って思ったら、柵が出来ていて水に近寄れない。役所管理になって水面に近寄れないようにしたんだ。事故があってはいけないから蓋をする。コレが役所のやり方だ。
だったら、歩道と車道、踏み切り、線路とホーム、全部柵で覆って欲しい。つまらない接触事故はなくなるだろう‥。
子供が生き物と触れる空間を潰している事には、あまり気が付く人は居ないかもしれない。




ん?
水面下に白い貝殻が‥柵を乗り越え手を差し入れて底をまさぐってみる。
いるいる(あるある!)蜆だ!
イメージ 2イメージ 3
コレは大変だ。急いで家に帰ってザルと容器を持ってくる。
イメージ 4豊漁だ。まだまだある。けど、次回帰郷した時にとって置こう^^
















イメージ 5イメージ 6
湧き水で洗い、泥だし体制に入る。
丁度アサリがなくなって来たので寂しかった処だった。
揚々と実家に持って帰ると、「汚い!アノ地区はまだ下水道が出来てないんだよ!」って否定的‥
助役に電話すると、「えぇ~。毒見してから」っていい返事でない。

ちぇっ!