日没後の夕飯を食べてからジョギングに出掛ける‥トボトボ走り始めるとほどなく緑色に光る瞳がチラッと見える‥。「チロっ！」って小声で呼ぶと‥チリリッ‥って鈴の音がしてミヤゥミヤゥ「ボクだヨ！ボクはココだよっ！」って小声で言いながら近付いて来た‥。ボクだと判ったのか？誰にでもコウなのか？
他所で逢うのは久しぶりなんで、折角だから走りに行くのを止めて、近所の彼の行動範囲を散歩してみるコトに‥ついでに今日は帰って来なかったマロ子ちゃんが潜んでいる辺りを歩いて兄妹の第六感で探索してみようかな‥って‥。昼間は流石に暑すぎてほぼ家で伸びている感じだしね‥。でもマロ子ちゃんは一日中外出してて何処か独自の涼しいトコ知っているんだろうな‥
一人で歩いてるときはどんな感じなのかはカメラを装着している時しか知らないけど、いろいろ匂いを嗅いだりしてるんでボクが先を歩いてチロ雄を待つのが殆ど‥。ミヤゥミヤゥ「待ってっ！待ってっ！ソッチじゃないのにっ！」ってぶつぶつ言いながらついて来る。ボクは公道以外歩けないけど、チロ雄くんには公道と他人サマの敷地の区別は特にないみたいだし‥。昼間に日射でＡｓ舗装はまだ温かいんだろうし‥
マロ子ちゃんは二人で歩いたルートにはいなかったみたい‥。帰宅してカギを開けていたら‥縁側で佇んでいた長兄のクロくんが様子を見に出て来た‥。今度はクロくんも一緒に行こうね‥。って、クロくんは家から離れると「帰ろう、帰ろうよぉ～」ってミヤゥミヤゥ寂しげに大声出すんだよね‥チョッとみっともない‥感じ‥
帰宅後はなんだかグッタリ伸びていたな‥。丸まっている時には感じられない意外な猫の伸縮性っ‥猟師に撃たれて耳を持ってぶる下げられたウサギみたいな‥。今夜はボクのペースで歩いたから疲れたかな‥？ウチに居ると欠伸ばかりしているネ‥。
いやはや夜道でばったり遭ったね‥。ボクは眼が良くないから名前を呼ばれるまで判らなかったけど‥、村長(あだ名)はライトで照らして光った眼底の色で判ったらしいよ‥。
ボクは外で見掛けても無視だね‥シロ兄もソッ姐も外では無視だったね‥
アクビは脳内の酸素の欠乏が原因だよね。悪いイメージとか不安なときも脳内の酸素量が大量に使用されて欠乏するらしいよ‥？
