牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

【「猫町」装丁展】に迷う‥

信濃町のタイカレー屋が臨時休業だったらしく肩を落としたボクは空腹のまま次の目的地に‥

もともとは助役サマの蔵書だった山川直人さんの『コーヒーもう一杯』というノスタルジックな味のある画とストーリーの漫画なんだけど、氏の新作?の装丁展示会が神宮前のあたりでやっているらしいので、折角だから歩いて向かう‥
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旧職場に車で行った時によく駐車させた絵画館前駐車場は、当時500円/日だったかな?ん、そんな安くないか‥首都高だって丁度500円から700円に値上げした頃だったな‥
国立競技場もほぼ出来ているような‥。結構早い時期に一次下請けの若い現場担当者が自殺していたね‥。この様な、一度決まった案をひっくり返してまで強引に工事を進める様な工程では、死者も出るというもの‥一人なのが不思議なくらい‥

東京都体育館も当時新しかったけど、周りが新しくなると古ボケてみるもの‥施設なんて新しさではないのにね‥もう人口増えないんだから、大切に使おうよ‥

なんて、蒸し暑いなかトボトボ歩いて山の手通りを渡り、そろそろこの通りのはず‥ってキョロキョロしながら歩いたけど、はっきり地図で確認しなかったんで、住所も会場名も判らず、通りを一往復‥

はて、山川氏のTwitterで見たんだよな‥って携帯みるけど、Twitterがダウンロードされていない‥
そうか‥パソコンでしか見てなかったんだ‥って、焦る飯も食えなくて展示会場にもたどり着けないとは‥

で、近所にあったセブンイレブンで涼みながら携帯にTwitterを入手して開いて会場を確認‥とほほ‥
一本入った通り沿いのマンションの一室とのこと‥コレでは‥
まぁ、ボクの携帯はwifi環境でしか繋がらない契約なんで、しょうがない‥

イメージ 3あったあった‥
このビルだ‥
車道側にはなんのサインも設置していないね‥
“正論おじさん”にでも撤去されないように危機管理しているのかな‥?

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階段上がったらやっとそれらしいサインが‥                ドアの隙間から涼しいエアコンの風が‥

イメージ 6カウンターがあって広い一室に作品が掲げてあって、何人かの装丁屋さんの作品が並んでいる‥
「荷物を椅子に置いてごゆっくりどうぞ‥」
って‥靴はここでお脱ぎください。耳にクリームを‥って言われるのかと‥

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ボクと違って、鉛筆より重いものを持たないような‥クリエイトなお仕事をするような方々が、入れ代わり立ち代わり‥腰の低そうな主催者さんの相の手に、来場者さんも如何に熱の入ったFANであるかをサラリと匂わせるような‥そんなヤリトリが微笑ましい‥ギラギラ感がなくてさすがに山川作品の愛好家って感じ‥

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う~む‥さすがに描き込みの原画は迫力があります。照明に墨が光って奥行きの深さを感じることが出来、ネームの文字も個性的な筆跡だけど読みやすく好感ですな‥

イメージ 11この展示会場で珈琲が戴けるようで、一杯(/300円)お願いする。氏の展示会場なのでさぞかし美味しい珈琲が戴けるのかと‥かなり期待していたのだけど、普通の紙コップに入った珈琲は‥まぁ、ウチで淹れるのと左程‥ かな?
ウチのがお上手なのか‥それにしても、飲んでいるのボクのいる間はボクだけだったし‥
版木って言わないよね‥銅版のモノホンみたいです‥真鍮かな?
薬剤で溶かすって感じじゃないね。3Dプリンターかレーザー彫塑とかなのかな?

それなりに豊かな気持ちになって会場を後にして‥原宿駅までは久々に竹下通りを歩いてみる‥
イメージ 12在京時は、同級生が今で言う“キャットストリート”っていう当時は旧渋谷川遊歩道路とはモウ呼んでいなかったかも‥まだ遊具が沢山残っていたけど‥
友人の店が終わった頃に行って、夜間金庫に売上を収めてからチョイと飲みに行ったりしたモノ‥
そんな時間だから竹下通りなんて、疲れた店長さんと売り子さん以外だれも歩いていなかたけど‥
令和になっても、すごい人出で驚いた‥クレープの甘い香りも相変わらずですなぁー。視界に入る半分以上は東洋の外国の人だったかな‥?
家賃高いんだろうなぁー
山川さんの世界じゃないなぁー
こんな世の中もあるんだなぁー

帰宅して、助役サマに「山川直人センセイの新作本のテイソウ展に寄ってきたんだよぉー」って新作本と一緒に見せてあげたら
「テイソウじゃなくて装丁でしょ‥誰にも言ってないでしょうね‥」って‥
ん?‥判っていても間違えていた‥危ない危ない‥
したっけ、“貞操展”も面白そうだけどネ‥

久々に都心の山の手環内で徒歩で右往左往して‥まさに萩原朔太郎の“猫町”其の物のような、一時不安で憔悴した楽しいひと時でしたよ‥