牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

五箇山相倉集落民宿『勇介』3rd

日本でも世界遺産って言葉が一般的になった頃かな?当時からマメボクは学生時代の登山系サークルの同窓会をやろうと場所を選定していた。ウチの同窓生は全国に散らばっているのでまぁ、飛行機新幹線で考えれば首都東京が便利なんだけど、参加者がそれほど多くなかった(あまり声を掛けなかった)し、日本海側の同窓生も何人か居たので場所を決定‥。

合掌造りの民宿に泊まろうっ!ってメディアの情報だけで選定をはじめる。当時は一度実家に戻って居た頃かな?Web環境はあったのだけど、ボクはディプレイの情報だけから選び出し電話で予約。電話応対で良さそうかドウか全てを聴覚に集中させる。

初回は1月中旬だったけどそれ程雪が多くなくてちょっと残念だったかな?一緒に泊まっていた音大のセンセイとOGとも意気投合?して楽しく飲み明かした?だったかな?OGとは帰京(玉)してからもしばしばコンサートに呼ばれたり、一緒に登山に行ったり‥う~ん懐かしい‥

2回目はこれまた同窓会なんだけど、結婚式をは親族だけって言う日本海側の友人を同窓生で祝おうと再度ココで同窓会を開催‥時は梅雨時だったかな?合掌の広間からは稲田が広がり涼しい風が気持ちよかったね‥かなりな大勢集まって男性陣は2階に布団をズラって並べたモノですな‥

2007年に林道温泉に泊まって旅をした時にも近かったので相倉集落までは来て散策だけしてます。
実は去年も2月だったかな?予約を入れたんだけど、仕事のスケジュールがつかず直前にキャンセル‥

で、今年も懲りずに予約を入れた訳‥
今では日本国内でも世界遺産って増えたからありがたくなくなったかな?ココはいわゆる合掌造りの民宿の建屋と集落が指定されているのかな?“ハク”が付くと住んでいるヒトには規制がたっぷり架かるみたい‥。

集落を見渡すスポットまでゾロゾロ他の観光客達と歩きます。今夜のお宿“『勇介』は一番手前です
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そもそも、こんな集落の景色は生活の場として維持されて‥おばあちゃんがチマチマ‥畔や家の周りの草むしりして、田圃ではチャンと稲作してて消費もして‥う~ん‥囲炉裏下で硝酸の生産もしてて‥

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じゃないと景色なんて維持されないよね‥。保存の為だけに金掛けているのは‥まさに“遺産”ですな‥

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まぁ、明るいうちに相倉集落に到着したので散策です。通常の来訪者はは集落入口の駐車場に車を置いて散策するのだけど、宿泊者は宿の前まで車を持ち込めてチョッと優越感?なんだけど‥宿の写真を撮るときに自分の車が邪魔だし、多くの世界遺産来訪者が素敵な集落の写真を収めようと来ているのに、ウチのマイカーが鎮座して風景写真?として価値が無くなるような‥まぁ、いいか‥写さなきゃ‥ね

何度も来てるんだけど民俗資料館1,2と集落を巡回‥観光客の大半は異国のソレもアジアのヒト‥
寒くなて来たので宿に入る潜り戸で頭を思いっきりぶつける‥中で主人が見ていた。
「実は3度目なんですよ‥うんぬん‥」
「はぁはぁ‥その頃はお婆ちゃんが居て沢山お客さん泊めていたんですよ‥」

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囲炉裏で寛ぎます‥ボクが本格的に稼働している囲炉裏に接したのはココが最初カナ?

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合掌造りの梁はすごい迫力です。炭をくべるならこんなに煙くならないけど薪の煙は大変です‥
着ているモノ全てが焚火の香りに薫じられてしまう‥う~ん‥

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そんな囲炉裏にはこれまた年代モノの鉄瓶が吊ってあり、柄杓が絡ませて固定してあります。
鉄瓶は常に煮えたぎっており蓋を閉めていると沸騰の蒸気で共鳴してチンチン言うので僅かに隙間を開けて蒸気を逃がす様に置かねばなりません‥

イメージ 6さて、お風呂も次々に入ると思ったら「一緒に入れっ!」と言われて家族風呂状態に‥
ドウもボクは家族風呂って恥ずかしいんだけど、一般的にはドウなんだろ‥
このお風呂が完成した時に僕は初めて泊まりに来たとのコト‥トイレもウォシュレットになっており“流石っ世界遺産”って感じたんだよね‥
檜桶の風呂舟も西洋のお客サンには好評だろうな‥

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夕飯と朝食です。15年前もこんな感じだったかな‥
食後に広間の薄型大画面テレビで昔の民宿勇介が紹介されているNHKの特番のビデオを観る。なんと、主人と女将さんの結婚式のビデオで超ぉ~若いっ!当時から民宿だったんだね‥
食事もほとんど一緒で、伝統食ってコトです。ありがたや‥もちろん美味しいです。
昨日みたいに海の幸で苦しくなるよりもコッチの方が僕らにはいいし‥

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ボクんちも電気の無い頃の家屋で碍子で配線されているけど、世界遺産の合掌造りのコンセントはなかなか設置するトコが難しいです‥

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外に出ると夜の合掌造りもいい感じですな‥利用していない2階に明かりをわざわざ入れて‥
残念なライティングしている店舗もあるし‥
 
小さな電気行火(あんか)でわずかに暖かい布団で就寝です。
ちなみに一緒に泊まっていたのはかなりマニアなアマチュアカメラマンのオジサン3名‥
一緒に囲炉裏を囲んでいたけど‥ほとんど全く交流はありませんでした‥。

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翌朝、朝の炊事の煙の昇る合掌造りの写真をチョッと撮って‥周りはアジアのヒトばかり‥

イメージ 18何度も潜り戸に頭をぶつけました。ホントに星が飛んでました。
大柄な西洋人も沢山頭をぶつけているんだろうな‥
暖簾で隠しているから余計にぶつけるんで‥
『頭上注意』とか世界遺産に設置すべきだよねっ♪
また10年位したら来ますって言って出て来ました‥
【資料】 
世界遺産“五箇山相倉集落”2007
民宿勇介のHPなんと、さっき見たらアノ檜風呂が替わってました。たぶん乗り越えるのが危なかったんだろうな‥潜戸も何とかなったかな?
御主人は『河北新報』にコラムを書いているプロの写真家さんです。是非っ!