牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

苦行長野マラソン‥完走

ラソンに出走するにはゼッケンをシャツに付けねばならない‥
イメージ 1O町マラソンと違い防水処理をした布状のゼッケン‥。安全ピンは8個、安価な労働力の国のヒトに作って貰っているのかな?
ゼッケンナンバーは申し込み時の予想完走タイムに応じて桁が上がってゆく‥
数の少ないゼッケンを付けているヒトを見ると「ほほぅ~、このヒトは早いのか‥」ってジロジロ観察する‥。あと、今回は10回大会って事で連続出走のヒトは“ゴールド”ゼッケンを付けている。
後で判るけど、10年連続で走っていても決して早い訳ではない‥


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【スタートまで】
スタート地点までは助役邸から車で10分位で送って貰う。
ワサワサとアスリート達が最新のシューズやタイツ等のウェアーに身を包んで、シューシュー“エアサロンパス”とかを足に吹き付けている‥僕はこの匂いが嫌いで頂けない‥
アレが無香性ならいいのだけど‥
助役は『アイヌの雫』等のハッカの液を塗ればいいのでは?って後で教えてくれた‥。
ハッカにミツバチが寄って来るとかなければいいのだけど‥

 

ラソンはスキーとかと違って比較的道具を多く必要としない安価なスポーツだ‥
今まで道具至上主義のスポーツ?を多くやって来た僕が既に部屋が狭くてしょうがなくて始めたのがマラソン‥って意味合いもある。水泳も道具少ないけど入場料が居るし、考えたらマラソンのエントリー料なんてリフト代みたいなものだ‥

 

陸上競技場でアップをしているらしい招待選手を見てみようと、行ってみたけど黒いヒトがウヨウヨいて判らない‥競技場入り口でプカプカ煙草を吸っている人が居て閉口‥

 

スタート地点とゴール地点が別なので、長野市お抱えの運送業者がゴール地点に手荷物を運んでくれる。
走るヒトが7000人程だからスタッフもそれなりに居るだろう‥
東京マラソンなんて3万人だっけ?ふだん群集を見なくなっているので、『このヒトの波が倒れたら』とか大変不安になる‥

 

僕も手持無沙汰でアップしていたら、僕の畑の隣の田圃小作人に会う。長野に来た頃は一緒に走っていて僕のほうがはるかに早かったのに‥僕の体型もかなりスリムだったし‥、今では彼は“サブスリー”要は3時間以内で走るランナーになってしまった。体型もかなりスリムに‥「どう?調子は?」なんて言われてしまう‥。雪でも吹雪でも毎日走っているヒトは偉い‥

 

【スタート】
スタートラインの遥か後ろの住宅地まで戻されて、ゼッケンのブロック毎に集まりスタートを待つ。
色々前の方では挨拶やらやっている様だ。横の青年とハナシをする。既に今年5回目のマラソンで来週は何処その次は‥って既に目が行ってしまっている‥^^僕にもそんな時期があったなぁ~‥

 

そのうちスタートしたらしく、ゆっくり進んだり止まったりでスタートラインに近付く、色々青年とハナシをしていたけど、ペースが上がって来たので先に行ってもらう。といっても暫く後ろを着けてゆく‥

 

【20kmまで】
普段車でブイブイ走っている市内は走ってみると思いのほか起伏が激しい‥
爺さん婆さんが難儀して歩いている気持ちを、運転手付きの車でしか移動しないお役人には判らないのもこんな事からだろう‥

 

なかなか快調で、一度助役の“コソ練”の会場「もんぜんプラザ」横の公衆便所で早くも小便‥
どうも走り出すと出したくなる‥せっかくトイレに入っても出ない事もあるし‥

 

なんだか暗い曇空だったけど、だんだん晴れて来て日差しが眩しい‥
五輪大橋と言うまさにオリンピック用に作ったあまり利用されていない有料自動車道を越える頃から突然にして足が痛くなる‥
このまま痛くならなければ、まぁまぁ4時間位で走れるかな?って思っていたけど甘かった‥

 

この橋を越えれば助役の畑も近いし、沿道で応援してくれるだろう‥カメラを構えていたらどんなポーズを採ろうかなぁ~って思って走っていた。
沿道の応援のヒトは市街地を走っている事もありかなり沢山いる。個人名を挙げて応援するヒトもいれば「誰でもがんばれ!」って慈悲深いヒトもいる‥
出来る限り手を振ったり子供たちとタッチをしたりしていたけど、その余裕も既になくなって来た‥。

 

多くの顧客を抱える生保会社なんかも『○○頑張れ!』とか表示しているけど、なんで『レースに参加されている保険者のみなさま!』とか表示しないのか?企業姿勢を疑いたくなる‥

 

さて、ここで愛する妻いや助役の声援を聴いて自分がドウ変化するのか?いままでの僕は
「応援なんてされても走るのは自分で、関係ないね‥ふんっ!」って思っていたけど、今は藁にもすがる思い‥でも、まだマラソンは半分終わっただけ‥

 

結局、助役は見つからなかった‥
居なかったのかも知れない‥。何処かで車をぶつけたか?畑作業で時間を忘れたか‥?とチョッと心配になる。まぁもっと先の人垣にまみれているかも‥って思いながらトボトボ走り続ける。
へぇ~って頑張っている姿を見て欲しかったなぁ~^^

 

【30kmまで】
コースはいつしか千曲川の土手に移る。
川中島白桃ってブランド桃の名産地で、桃の花が満開で柳の新緑も綺麗‥
千曲川氾濫時にはこの柳の先くらいは見えるだろうな‥。って根っから危機意識の高い土木業界なりの見識で走る、トボトボ‥でも、脚痛ぇ~
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土手道に入って心理的に困ったのが、ゴール地点の南長野運動公園が右に見えるのだけど、それを過ぎてどんどん南に離れてゆく‥『また対岸をアソコまで戻るのか‥』って悲観的に思うと痛い脚がもっと痛くなる‥
イメージ 6土手の菜の花も綺麗で後ろから陽光に輝いている。
そんな綺麗な景色も僕の足の痛みを和らげるには至らなかった‥
ちなみに写真はレース後風呂入ったから助役と綺麗だからって一般車進入禁止の土手に侵入したモノ‥
既に西日になってしまっている‥

 

しっかし対岸を競技場に向かうヒトが増えて来た‥
何処まで行けば渡る橋が見えて来るのか?近くを走っているヒトが沿道の人に「橋はまだですか?」って聴いたら「まだまだ、見えませんよ!あの橋の次!」って悲しいハナシをしている‥。
ホント、コース設定が切ない‥ゴールが離れてゆく‥
刑務所で看守に穴を掘れ!って言われて、堀終わったら埋めろ!って言われるのが判っていて掘り続ける‥そんな感じ‥

 

そんなこんなで、30km地点‥
足に付けたICチップという磁気のモノが僕のタイムを記録してくれるのだけれど、スタートからのタイムは3時間3分‥僕のスタートからは‥まだ2時間代かな?まだまだいける?
でも、これからはタイムは遅くなる一方だろう‥

 

所々に近頃債権放棄して銀行に経営を委ねたバス会社の大型バス数台が、コースに待ち構えている‥
応援団かスタッフの乗る車かなぁ~って思ったら‥良く見ると‥『回収車』って書いてある
まだまだ関門時間には1時間程あるし‥脚の痛みも棄権をする程ではない‥

 

かと言って(結局は休んだけど)仕事に支障を来たす程頑張ってもイケナイ‥

 

【40kmまで】
歩いたり走ったり、沿道の人に励まされトボトボ‥
「わざわざ金払って辛い思いをしなくても‥」って言うけど、自分で勝手に走っていればとっくに辞めているだろう‥
みんなでやっているから‥途中棄権が出来ない‥のか?僕の苦手な集団心理なのか?
まぁ、戻らないと荷物が先に行っているし‥

 

しっかし、路面の排水勾配とか舗装の状態も気になる‥土木屋の性か‥ああ辛い‥

 

『気合で乗り切れる!』なんてプラカードを持ったヒトがシュプレヒコールを挙げている‥
応援してるつもりなんだろうけど、「気合で痛みは和らがないんだよぉ!」「テメェで走れ!」って心の中で毒付く‥

 

【~ゴール♪】
トボトボ歩いているうちに関門時間がナント!近付いてきた!1時間は余裕があるかと思っていたけど、周りのヒトも歩いているから一緒に歩いていて気が付けばだいぶ時間が過ぎていた‥

 

こんなギリギリでも声援に「ありがとう!ありがとう!」ってハッスル?しながらハイタッチなんかしているヒトもいまだに居る‥。『その元気があればもっと早く走れるのでは?』なんて思ったり‥

 

そんなこんなでゴールの競技場が見えて来た‥
アノ中で何周かするのかなぁ?早く中に入れてくれないかな?って思っていたら通り過ぎて裏からの入場‥。今回のコース設定はつくづくがっかりさせられる‥。

 

暗いゲートをくぐると‥
明るく開けたスタジアムに入る‥お~凄い!と思ったら人工芝のグランドがフカフカで転びそうになる‥。なんだこりゃ!あとで、日本人最高位の2位の選手が、「グランドがフカフカで腰が下がりスパート出来なかった」って言っていた‥。アレは最後のイジメだ‥。想像以上の弾力で迎賓館のフカフカ絨毯の様だ‥。腰を痛めるご老人も居るかも知れない‥。

 

入り口でなんだか馴れ馴れしいおばさんが選手にハイタッチを強要している‥。
誰だ?と思ったら、『テレビレポーター谷○真理』ってゼッケンに書いてある‥。モニターで見るともう少し可愛かった様なのに‥太陽の下では明るいオバサンに見える‥

 

なんて、フカフカの人工芝にもたつきながらゴール‥
せめて“グリコ”風に両腕を挙げようかと思ったけど、其れも空しく力尽きた‥
ガールスカウト風の女の子が大きなタオルを掛けてくれた‥。かなり事務的でチョッとがっかり‥

 

競技場端でICチップを外していたら係りのヒトから「立ち止まらないで奥で外してください」ってやっと座れたランナーに鞭を振っている。無視して隣のオジサンと疲れをねぎらい合う‥。

 

外に出て荷物を受け取って、芝生に座っているとバスが沢山のランナーを運んできた‥
回送車だ‥。トボトボ荷物を探しに歩いていく‥。彼らにはタオルは配られないのか?
たしかコレにはFinishとか何とか書いてあるし‥完走者と明暗が分かれる景色を目前にした‥

 

その後助役と合流して、近所の温泉に汗を流しに行く‥
助役は、せっせと畑作業をしていて僕の通過後に見に行ったらしい‥
走っている間ずっと頭に思い浮かべていた一陽館の露天風呂‥
あー気持ちいい‥

 

いろいろ、書きたかったけどこのくらいで‥(^ω^)
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