牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

落石と管理者?

落石については以前から書いて来た。
昨日も長野県上田市千曲川沿いの県道で直径1m程の落石があり、通行中の乗用車を直撃して母子が大怪我をした。
2005年にも長野県の中川村で直径40cm程の落石が運転席を直撃し、運転手が死亡している。

イメージ 1こんな標識は道路端に幾らでも見れる事が出来る。
正式には『落石の恐れあり』と言うらしいが、恐れ多くも通過車両に『どうすればいいのか』何も提示されていない。
僕の業界(建設業)では始業時にKY(危険予知)訓練と言うものが法令で決められているのかな?
お役所に執り行う様に強制されている。
この場合、
『落石の危険を取り除いて作業を始める』
『この道を通らない』
の2通りが思いつく。間違っても『落石を監視する』って言うのは危険を回避する方法にはならない。
“落ちている石を止める事は出来ない”からだ。英語にすれば“A rolling stone gathers no moss.”
ってトコだろうか‥

さて、被害者は運が悪かったのだろうか?どっち道いつかは誰かに当たっていたはずだ‥
僕は“落石大国長野”に来るまでは『落石注意』とは『走行車両が、路上に散乱する落石に衝突したり避けたりして危ない』って勘違いをしていたけど、どうも違う。まさにHit!してしまうって事なんだな‥

今年の夏に紀伊半島奈良県で、工事現場で片側規制の道路を走行中に土石流で流されて死亡する事故があったけど、『予測出来なかった』とか言って道路管理者を不起訴にする判決があった。
土石流対策の工事をしていて土石流が予測出来ないとはお粗末な行政な感じがした。確か‥

また古い話では新潟県の中里村かな?清津峡って渓谷があるのだけど、此処のハイキングコースを歩行中のヒトに落石が当たって死亡‥。この時は遊歩道管理者の県だったか村だったか全面敗訴している。
現在の清津峡は遊歩道を全面地中化して、欧アルプスのアイガー北壁の中間駅宜しく観望孔が開きそこからのみ渓谷美を堪能する事が出来る。って凄い事を行っている。

JR西日本のコンクリート製橋脚からのコンクリ片の落下は収束したけど、山を削って道を作った以上、橋脚と同様の管理責任が付きまとうだろう。
道路沿いの壁に金網を掛けたたり、モルタルで吹き付けしたりしただけでいいのか‥
金網の経年変化も地下湧水の変異も測定しないで、『予測不可能でした』なんて言えるのだろうか?
もっとも、『予測しなかった』と『予測不可能』って言うのは全く違う。
『前任者が‥』って言うのもハナシにならない

道路管理者は、“反省すべきは、反省する”姿勢を持って欲しい。
反省すべきモノが判らなければ、何もしないのだろうけど‥
そのうち車内でもヘルメット着用か、機動隊の車か護送車宜しくガラスの外に金網の設置が義務化されるね(o^-')b
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