牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

“チンプの宿”青荷温泉(その1)

いい加減にみちのくのハナシは終らせたい‥。けど、まだ中盤‥これでは秋になってしまう‥( -_-)=з

 

メディアに良く登場する宿はドウなのだろう‥
折角、平日に休みを取ったので予約してみた。山の中の一軒宿は世間ズレしている事が多く、過去に驚く様な彼らなりの常識を見せられて驚いた事も多い。

 

さて、評判は特に調べてなかったけど“ランプの宿”『青荷温泉』今回の旅では比較的“まともな宿”のはず‥。食事の時間に間に合う様に急いで山道を車を走らせる。
電柱に立看板が掛けてあり“青森弁?”で色々歓迎のメッセージが掲示してある。
いささか鬱陶しい‥。内容を見ていると“宿の品位”を疑わしくなってくる‥

 

さて、離れた所にある駐車場に車を停めて急坂を徒歩で降りて宿に着く。
確かにこの勾配は積雪期はかなりしんどいものがありそうだ‥
冬は麓の駐車場に車を停めさせて、送迎だったかな?

 

受付で「予約してる○○二人です」って言うと、「初めてですか?」って聞く。
これはリピーターなら、特別な待遇があるのか、2回目の説明はしないよ。って言う事なのか‥
スリッパなし、部屋への案内無し。風呂の説明と部屋の道順、食事の時間と場所だけ教えて知らん振り。
そっけない対応だ。

 

宿帳の住所に長野って書いたら、「地震があったみたいですね‥」って言う。僕らもラジオと電話で情報を得てはいたけど、「テレビ見れますか?」「ありません」「ラジオ聞けますか」「ありません」「携帯‥?」「圏外です」「携帯の充電‥」「コンセントありません」で、何もない。
電気はもちろんあるけど、この対応では頼むだけ馬鹿らしいと、諦める。

 

離れの棟の部屋を探して辿り着く。隣の部屋とは襖で仕切られている。その襖の鍵の権利はこの部屋にある。って言っても廊下側の襖に鉤がある訳ではない。
部屋にペットボトルの水が2本あり、他の水道水は飲料不適との事。酒か他の飲料を購入しなくてはならない。
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部屋のランプは『触るな』と言われている。
『触るな』と言って触らないヒトは居ないだろう。『鶴の恩返し』の正直な爺さんだって“覗いて”しまった訳だし‥。
この部屋の中心に吊り下げられた微妙な高さのランプに、今後十数回頭をぶつける。
特に長身でない僕が当たるのだから、他の人はドウなのだろう?
間違えて落としても『だから触るな!って言っただろう』で済まされるのかな?
だいいち落としたら茅葺のこの別棟は、即炎上で全焼だろう‥。
『やってはいけないミスを人間は犯す』って事の危機意識が全くない‥

 

全4箇所の風呂の2箇所を廻る。脱衣所にコンセントがあり、こっそり携帯を充電する。見つかったら“電気泥棒”呼ばわりされかねない‥。

 

食事に向かう頃には既に暗くなっており、食堂の座敷にはランプが燈っている。誰も席まで案内してくれない。
ランプの暗がりで、自分らの名前の書いてある札を探して既に食事を開始している人達の後をウロウロ歩き廻る。やっと見つけた。ポピュラーな苗字の僕はこれが本当に僕らか自信はないけど‥せめて部屋の名前でも書いておいてくれれば‥
この後僕らの食事をしている後を、後から到着した客がウロウロ席を求めて彷徨っていた。
かなり鬱陶しい‥。
それに灯油の燃える匂いが今ひとつ好きでない僕は閉口‥。座ったら部屋の上方に溜まった悪い空気も少し感じなくなった‥。

 

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『この明るさでは‥』不自由を楽しむのも酔狂なもの‥と、諦めて目を凝らして食事をする。

 

公民館にある様な長テーブルに並ばされての食事。
御飯もお吸い物もお茶も“自分でよそって自分で運ぶ‥”運ぶ為の盆さえ用意していない。だもんで、手が2本しかないので最低2回は往復しなければならない。“暗がりの中で‥”

 

お陰で円形の天婦羅を玉葱と思って咀嚼したら、なんと“沢庵”でビックリ‥
もちろん食事の説明もない‥
“何処で採れて何を使用している”って実は全て“中国産”でも説明を受けて食べた方が知識としても美味しいもののはず‥

 

唯一、宿のヒトが顔を覗かしているのは“飲み物注文のカウンター”だけ、日本酒は高いけどビールは比較的安価な設定だった。僕らは持ち込んでいるので頼まなかったけど、隣の席の夫婦は日本酒をガブガブ飲んでおり、いちいち注文に腰をあげてカウンターに行って宿のヒトが持って来て繰れるのかと思ったら呼び出されて自分で取りに行かねばならなかった。
何度も立ち上がるのが面倒なのでお隣さんは、カウンターで立って待っていたみたいだ。( -_-)=з

 

食事はって言うと、良く覚えてないな‥。良く見えなかったし‥。
ただ、御飯がべチャべチャで歯の悪い老人向けの宿かと思われた。
他の長テーブルで「自分で運ぶの‥?」って不平を言うオバサンが居た。まだ、この時僕は『不自由を楽しむって事が判ってないな‥』ってココロに余裕があった‥かもしれない( -_-)=з

 

こんな宿でも非常口や帳場には明かりがある。
もちろん厨房は明るいのだろう。こんな暗がりで賄いしてたら指の一本や二本は食事に紛れ込んでいるだろう。
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ホントに真っ暗‥。                         これは夕方の帳場
食後は、特にやる事がない(できない)ので、いろいろ風呂に入る。
脱衣所で「真っ暗でパンツ間違えるとヤダね。浴衣は同じだし‥」って居合わせたヒトに声を掛ける。
「ホント、ホント‥」暗がりから返答があった。

 

スリッパもないのでトイレや風呂の先行者の有無が判らない。突然便所の大から音がしてビックリする。
便所のスリッパも、変な汗を吸いそうな材質で水虫でもうつされたら‥って心配をする。

 

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僕らが泊まった棟まぁ風情があるけど良く燃えそう‥    夕方に見たランプ庫。    鉤は掛ってない

 

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ハイキング路が案内されている。けど『自己責任で楽しんでネ!』って突き放している。
何が危険か、何処が危険か説明してくれた方がいいと思うけど‥
近頃“自己責任”って言葉だけ独り歩きしている。ここのこの掲示は悪い例だ。

 

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施設と風呂はいいのだけど‥ザブザブとお湯は毀れているけど、こんなに湧出してるの?
ってチョッと疑わしくなる‥(*´ω`*)ノ      やだね‥。ヒトを信用しなくなると‥。

 

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“やっどつだな”これが道中の電柱毎にあるメッセージの最終‥。もう、うんざりだ。

 

車に忘れ物をすると、往復10分標高差70m程を行き来しなければならない。
これは乳頭温泉郷の“黒湯”“孫六の湯”とて同じ事‥
駐車場の車は殆んどがレンタカーで、青森、秋田、宮城とそれぞれ電車バス飛行機を乗り継いでここにわざわざ来ている事が判る。マイカーで自走して来たのは僕らともう1台くらい。

 

客層は、団塊夫婦と僕らくらいの夫婦と、若いカップルが1組、男同士の組はかなり場にそぐわない感じ。家族連れも居たけど、子供はかなり退屈な空間だろう。食事の時には赤ん坊を踏みそうになった( ;゚Д゚)
OL4人組秘湯旅ってグループも居たけど、昨夜は乳頭の“鶴の湯”に泊まったそうだ。
まさに雑誌の情報で動いている。(僕らも変わらないけど‥)
ちなみに“鶴”は汚かったそうだ‥。“侘び”なのか“汚い”のか‥雑誌等のメディアの印象ではよっぽど綺麗な富裕層の宿と感じたのだろうけど‥( -_-)=з

 

この位にしておいて、悲しいかな(このくらい良くある事だけど)の翌朝を迎える。
今夜はこのくらいで。この調子ではなかなか進まない‥( -_-)=зhttp://counter1.fc2.com/counter_img.php?id=1205573

 

“チンプの宿”青荷温泉(その2) このくらいならまだ許せたかも編
“チンプの宿”青荷温泉(その3) 最悪の結末編