牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

美談なのか?ときわ台駅

池袋~成増間の駅は各駅停車の車両しか止まらず、殆んどが通過列車だ。
東武東上線ときわ台駅で警官が自殺志願者の女性を助け様として電車と接触し、後に死亡した。自殺志願者の女性の生死は定かではないが、存命しているのだろう。
警察という組織は、どうもこの手のハナシを美談にしたがる。警察だけではない、マスコミがソウなのだ、しいて言えば詰めている“記者クラブ”だろうけど‥



調べてみた。
『常盤台交番警視庁板橋署の宮本巡査部長は、踏切内に入り込んだ女性を線路わきの交番に連れ来た、しかし女性はすきを見て再び遮断機を上げて線路に入った。らしい。
宮本巡査部長は追いかけて行き、線路にとどまろうとする女性を、ホーム下の避難スペースに押し込もうとしていた。(踏み切りとホームは隣接している)女性は巡査部長の腕を振りほどき、線路から離れようとしなかった。電車にひかれるまで、もみ合いは1分も続いていた。
 急行電車の接近に気づいた巡査部長は、電車に向かって大きく手を振り、「止まってくれ」と何度も叫んだ。しかし、ときわ台駅は急行の通過駅。電車はスピードを落としていなかった。「2人に気付いてブレーキをかけたが、間に合わなかった」と運転士は話しているという。』
(部分部分転載を合成)

 

自殺志願の女性も自分が死ぬつもりが、健康な警官を死に至らしめてしまい更に落ち込んでいる事だろう。
そんな事よりも疾走する列車の直ぐ近くに立って居なければならないホームや踏み切りを今一度考え直さなくてはならない。
線路でもソウだが、道路でも交差点や見通しのいい直線道路でも事故は後を絶たない。
注意して運転をしていても、事故はある。人間はミスをする動物だ。殺したくなくても車や列車が多大なエネルギーを持って移動している限り、そのエネルギーは人を安全に運ぶと同時に、ヒトを死に至らしめる事もある。

 

今回のニュースは、何年か前の韓国の男性ともう1人が新大久保駅で、やはりヒトを助けようとして列車に轢かれた事故を思い出すが、その頃と何か線路の中やホームや駅では何か対策が執られているのだろうか?死亡事故があった時くらいしか安全について検討しない日本の体質の中で、今回こそは見直す事が先決だろう。

 

子供の頃は21世紀と言えば、空をチューブ状の通路が行き交い、列車も車両もその中をビュンビュン通過している絵を見かけたものだが、列車のスピードだけは速くなっても、安全に対する考え方は置き去りにされたままだ。
まぁ、まずは南北線であったようにホームと線路の仕切りを付ける事位かな?
後は、全ての列車を高架か地下に埋める事かな?
安全が金で買えれば安いもの。建設業者も暫らく仕事出来るし^^

 

宮本巡査部長の死を無駄にしてはならない。