牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

瀬替、鰍(カジカ)漁

まず『瀬替え』について説明しなくてはならない

大きな所では、利根川水系で現江戸川が昔の利根川だったのは有名な話。(利根川東遷)
徳川家康に号令で、利根川渡良瀬川水系や鬼怒川水系と繋ぎ最終的に利根川の本流は銚子へ流れるようにしたもの。北関東との物資水運と洪水の回避が目的だった。
近所では、長野市内を流れる裾花川。今の県庁辺りから東方向七瀬、助役の畑の在る南俣、長池、あたりを乱流していたという。それを真っ直ぐマルコメ本社の横を通って犀川に放流したのは江戸時代になって間もない頃。

どちらにしても、今となっては、上流の大きなダムで流量も大した事は無いように感じられるが、善光寺平にしても関東平野にしても、安心して土地を所有して暮らせるのもこんな治水のお陰といって良いだろう。現在の治水は既得権者の利権の温床だが‥

こんな大きな瀬替えから、河川内で川の流れを変えて堤防の工事や浚渫をする時にも瀬替えを行う。
時期は当然降雨量の少ない冬。山から吹き降ろす冷たい風に絶えながらの(重機に乗っている人は関係ないが)工事になる。

山からどんどん土砂が流下するのを堤の高さを上げ、砂防堰堤を増やして現在の治水事業の考え方はまさに“いたちごっこ”で根本的に思想を変えないと、山が準平原となるまで繰り返されるだろう。
国土交通省も仕事がなくなるまでの事など考えては居ない。僕らと同じでただ、目の前の問題を片付けるだけだ。

さて、毎度“つかみ”が長くなった。

イメージ 1僕の現場ではないが瀬替えを請け負ったらしいので耳を澄ましていたら、昼に(流れを)止めたと聞き3時の休憩時に覗きに行った。

イメージ 2昼から来ている先輩は既に袋に一杯採取している
「どこら辺見て無いですか?」
と、先行者に敬意を払い(仕事サボっていたのに)縄張りを確認する。
このあたりは、人間も動物も一緒だ。
余計な摩擦を生じない様に、人間にはコミュニケーション能力と言うものがある。
まぁ。動物と同じくどっちが強いか弱いかだけど‥
「まだ、採るのか!欲深!!」って言ってあげる。(心の中で)
まぁ、誰かサボっているって言ってももっと上手が居るので“大樹の陰”って事。


イメージ 3なかなか目が慣れないと、カジカは見えない。
アカハラ(ウグイ)なんかはピチピチ跳ねるから直ぐ判別できるけど、カジカは“首を竦めて(すくめて)”大人しく気配を伺っているのでこっちが目を凝らさないと気が付かない。
おっ!居た。
水位が減って行くのに異変を感じながら、水の残って居る所に集まってくるので集団になる。

イメージ 410cm前後が食べ頃サイズだろう。
まぁ、唐揚げかなぁ~

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・信州人大好き『ザザ虫』をはじめ、色々な川虫が居る
・おっ!イワナが居る
・ウグイはパス!

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・何故か金魚
・大きくてもウグイはパス!
・30分ではこのくらい

まぁ、かなり急流な箇所なのでこのような魚種だ。ヤマメも採れた
僕らが採り残しても、空には鳶(とび)と鴉が待ち構えている。
夜になれば、狐やタヌキをはじめ、近所の猫なんかも来るかもしれない。

前に犀川でやった時には、漁組の人が投網を投げてたけど今回は来なかったな。
もちろん河川内で工事をする時には、漁組の許可は必要だがカジカには興味が無いのかもしれない。
近所の人も誰も来ないし、隣の工区の人もバケツを持ってウロウロしていた。
僕は30分くらいで帰ったけど、先輩はがめつく終業までやっていたらしい‥

調理&食べる編に続く‥