牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

久米路峡河川バイパス

10月の第3日曜日にマラソン大会をパスして、塩尻は桔梗ヶ原にブドウ狩りに出掛けた‥
ラソン(ハーフ)を走り終えてから向かう積りだったけど、天気もいいので午前中から下道で出掛ける‥
下道で行くとなかなか目的地に辿り着かなくなるのだけど‥そのパート1

R19を犀川に沿って走ると、県歌“信濃の国”にも「心して行け久米路橋」って唄われた景勝“久米路峡”がある。ボクは県外出身なので全く愛着もない‥
何気なくトンネルで通り過ぎようと思ったら‥何やら大規模な仮設の道路が見えたので寄ってみた‥
そんな景勝地“久米路峡”も昭和18年完成の東京電力「水内ダム」が完成して水没‥

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県発注で犀川の“河川バイパス”工事とのコト‥元受は中国漁船体当り事件の報復で中国で身柄を拘束されたアノ建設会社‥
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久米路峡が狭いので、増水時にココより上流の水位が上がり犀川河畔の信州新町の商店街が水没(S58)したと言うので流れを良くする為にバイパスを造っているとのコト‥  右上の穴が流出口

イメージ 4ちなみに既に1本は完成していて、用をなさなかったのかもう一本を掘っているらしい‥。
景勝地を守るために河川バイパストンネルを掘っているのは、この間見にった長崎の眼鏡橋を思い出す。
もっとも景勝地を守るためなら、東京電力から補償金を受取ってダムなど作らせなければ良かったのだけど‥
【参考記事】 中島川石橋群‥夜景(眼鏡橋)
ダムは増水時に開放されるのでダムがなくても増水が免れなかったのか?山林の保水力がなくなり道が舗装化され流下水量が増えたのか‥結局は平成16年18年に再度市街地は浸水していると言う‥

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久米路橋から上流を望む‥。この間を安曇野から松本平から降った雨が全て通過するコトになる‥

イメージ 5かつては犀川沿いに通過していたR19も既にトンネル通過‥
ならば河川もトンネルで‥

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この範囲の雨が‥                昔の久米路橋の写真だけど、ダム湖の出来る前なのか?

長野圏域河川整備計画(犀川)の概要
第1章 河川の現況
(1)流域及び河川の概要
犀川は、標高3,180mの北アルプス南部の槍ヶ岳にその源を発し、松本盆地奈良井川高瀬川などの一級河川と合流しながら北流し、生坂村大町市及び長野市信州新町で蛇行しながら北東に流れ、長野盆地で東に流れを変えて長野市若穂綿内付近で千曲川に合流する幹川流路延長157.7km の一級河川である。このうち、長野圏域内における長野県知事管理区間の流路延長は33.8kmである。このような地形により、犀川流域は中流の山間部では急峻な渓流を呈するが、千曲川に合流する下流平地部では緩やかな勾配となり、対照的な特徴を有している。
(2)河川整備の現状と課題
犀川長野市信州新町水内ダム湖付近では、河道が狭くかつ連続して大きく湾曲しており、流下能力に満たない場所でたびたび越水などの被害が発生している。近年では昭和58 年、平成16、18 年に浸水被害が発生しているが、特に昭和58 年9 月の台風10 号では、長野市信州新町市街地のほぼ全体が浸水する大災害(家屋浸水 615戸)となった。
犀川の県管理区間は、そのほとんどが掘込河道であるが、長野市信州新町市街地は、唯一といえる築堤区間であり家屋等の資産も集積していることから、治水安全度の確保が急務となっている地域である。
こうしたことから、狭窄部の河川トンネルによるバイパス(久米路河川トンネル)整備と湾曲部の開削(杉山開削)工事が実施され、これらの事業は平成20年までに完了している。
しかしながら、いまだ安全度が確保されていないことから、下流の国管理区間と整合を図りつつ、河川改修を行う必要がある。
第2章 河川整備計画の目標に関する事項
(1)計画対象区間
本整備計画の対象とする区間は、長野市大岡児玉橋下流端から長野市大字塩生両郡橋上流端までの、延長33.8kmである。
(2)計画対象期間
本整備計画の対象期間は、河川整備の実施に関する事項に記載されている河川整備が一連の効果を発現するまでの期間として、今後20年間とする。
(3)洪水等による災害の発生の防止又は軽減に関する事項
沿川の人口や資産の集積状況、流域内の土地利用の状況、災害発生時の社会的影響、国管理区間の改修規模とのバランスを考慮し、戦後最大規模の洪水で甚大な被害を被った昭和58 年9 月の台風10 号と同規模の洪水を安全に流下させることのできる治水安全度を確保し、長野市信州新町新町地区、里穂刈地区、上条地区、竹房地区、下市場地区において、家屋等への浸水被害を防止することを目標とする。
第3章 河川整備の実施に関する事項
(1)河川工事の目的
戦後最大規模の洪水で甚大な被害を被った昭和58年9月の台風10号と同規模の洪水に対し、第2河川トンネルにより狭窄部や湾曲に起因する堰上げの解消を図り、長野市信州新町新町地区、里穂刈地区、上条地区、竹房地区、下市場地区において、洪水氾濫から家屋等の資産を守る。
(2)施行の場所及び整備の内容
河川トンネル
① 場所:長野市信州新町 久米路峡
② 導水路トンネル延長:204.5m(トンネル部延長:176.5m)
③ トンネル部 断面形状:偏馬蹄形断面 D=15m
④ トンネル勾配:1/500
⑤ 目的:久米路峡での流下能力を確保し、上流域での洪水被害を防止する。
※形状等については必要に応じて変更することがある。
(3)河川の維持の目的
常に変化する河川の状況を把握し、洪水による災害の発生の防止及び軽減、河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持、河川環境の整備と保全等を行い、河川の有する多様な機能を十分に発揮できるよう適切に維持する。
(4)河川の維持の種類及び施行場所
堤防、護岸等、河川管理施設の維持や流下能力を確保するため、施設の異常、土砂の堆積状況の把握に努め、必要な箇所においては、護岸の修繕や河床掘削、立木の除去等を行い、正常な河川機能の維持に努める。
河川パトロール及び河川モニター等の地域住民との連携を図り、河川管理施設の異常・不法投棄等の早期発見及び水量、水質の監視に努める。