牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

北前船の寄港地『宿根木』vol.1夕飯前編

宿根木(しゅくねぎ)って最初は読めなかったけど‥
『重伝建』ってコトで海沿いの集落を調べていたら、佐渡直江津港から近いトコのあっていつか行こうと思っていたけど、佐渡は昔行ったコトあったし‥
今年の夏からは猫達も居るコトだし、せいぜい1泊旅行までとチョッと行ってみた。ってトコ‥

今までの離島は、徒歩で1周1日掛からなかったけど、佐渡島は広すぎですな‥。小木港からレンタカーで海岸線を走って、経島竹島白山丸と民俗資料館を見たら、もう宿根木集落の駐車場だった。

民俗資料館と宿根木集落の公開民家3軒で共通券を購入してしまったので、閉館?時間の17時までに全ての施設を制覇しなくてはならないっ!

まずは集落の中心部に階段を下ります。
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それにしても今年の盆は雨がち予報だったけど、何とか天気がもって良かった良かった‥。

風雨と波浪を避けて入江の奥に集落を形成したのかね。入江の上部に家を建てた分家のヒト達は共同井戸までこの階段を上り下りしたとのコト‥
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おっ!古風な公民館!こんなトコで合宿したいですな‥って歩いていたら有名な三角の家です。
石橋の石材は北前船の帰船が尾道辺りの花崗岩を石工と共に連れて来たとのコト‥

ドウ有名って‥。近頃は往年の名女優サマの散策するCMがあったり‥
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内部では、説明をしてくれる女性が色々と教えてくれた。一緒になった男女は外壁の板張りの向きについて玄人質問していたし‥

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この三角形の家の写真と共に『船大工の造った‥』ってキャッチがあるんで、てっきりこの鋭角の頂点がいわゆる竜骨の頂点とか、そんな構造なんだろうかな?って思っていたけど‥特に構造は船ではなく民家を切り取った構図の様ですな‥何処かの大学の研究室が作った冊子があったけど買えば良かったな‥

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コッチは南西側の端部だったかな?畳が鋭角に加工されているね‥。猫を飼っていたら毛が溜まりそう‥

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往年の名女優のポーズを真似る女子が多いとのコト‥ ロケ時には往年女優が来て居るコトは隠されたまま撮影されたとか‥。
かなりの反響で沢山の観光客が押し寄せている気配もないけど、若しかしてコレで大勢‥?

公開住宅の屋号『清九郎』です。共通券を購入しているので積極的に視察です。
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近所の主婦的なガイドさん。あたかも清九郎の家政婦だったかのような軽快で詳細な語り口です。

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同時に説明を聞く観光客もボク等くらいの夫婦なのか二人連れが熱心に聴いて写真をパチパチ撮って‥

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外見はどの家も似たり寄ったりだけど、このウチは贅を極めているとのコト‥

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裏山の岩質の崖を掘って貯蔵庫なのかお仕置き部屋なのか‥。内部はヒンヤリ涼しいです。

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基本昔の家は昼間でも中は暗いですな‥。土間のクラシックな厨房も良かったですが、流しに使われている石は百ナントカ石って言うんだけど、水を張るとなんともみずみずしい‥。これも、瀬戸内から運ばれて来たんだっけな‥?集落内の『世捨て小路』や石段の敷石もこの石を使用している‥みたい。
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そんなギチギチの集落だけど、取り壊されて空地になっているトコも見受けられる‥

さて、もう一軒の公開住宅の金子家です。前売り券を買っているので頑張ります‥
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ココは説明をしてくれるヒトが居ないので、静かです。

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生活感のない和室はボク等の目標です。
窓の大きさに対して課税をしていたため節税のために窓を小さくしているとのコト‥

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闇があるから明るいトコが引き立つ‥ってトコですな‥。
杉の柾目の屋根板です。焼印が押してあるのでお土産用なんでせうか?

イメージ 28重伝建なりの努力がある様で
エアコンの室外機を木製の箱で隠して居たり‥
集落の中には、重伝建指定以前に改築された様な全く普通のウチもあり、なるべく写真に写さないようにしたりして‥
後もアルミサッシだしね‥。

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冬の季節風から集落を守る防風葦簀です。も一回集落の中に向かいました。全ての小路を歩きます。

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軒下飾りの有名な家ではナニやら映画撮影をしていました。腰にガムテープを下げたスタッフがウロウロ‥。家主のオジサンが戸外で撮影の様子を見守って居ました。『○○とラケット』ってスタッフに教わったけど、3歩歩いて忘れてしまった。特にボクが知っている俳優さんは居ないみたい‥

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入江に張り付く様な集落を見下ろしたくて、石段を登って見晴しの良さそうなトコに上がります。

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昔は屋根板に置き石だった屋根の景色だけど、今では北陸に多い黒い瓦が多くなっているね‥

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笹がかなり生い茂っていた様だけど、観光客の為に刈り払ったのだろうか‥

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さて、いい加減にお宿に向かいます。集落から県道を挟んだ高台にある民宿です。
風呂入りたかったけど、家族風呂が空いていないので30分くらい再度散歩に出ました。

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宿から海岸線に歩くと、現役のたらい舟が‥。たらい舟観光のお客サン達は誰もライフジャケット(救命胴衣)を装着していなかったし‥。船主のヒトに聞いたら、「そんな‥ひっくり返る訳ないじゃない‥」だって‥。お客さんが大人しく座っているヒトばかりではないのに‥。想定の範囲が離島なみですな‥。
隣では、10年位前にお世話になったシーカヤックのガイドさんがお客さん?を連れてキャンプです‥。

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トンネルによって宿根木の入江に繋がっている。遊歩道の為に掘られたものではないよね‥。

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かつて北前船が寄港した入江ですな‥。当時使用された花崗岩の『船繋ぎ石』が何本も立っています。
でも、さっき見たような大きな千石船がこの港に停泊出来たとはチョッと思えない‥

北前船の寄港地として栄華を極めたと言う宿根木は、佐渡小木地震(1802)のM7.0(推定)で1.0mもの隆起をして狭く浅くなってしまったとのコト‥

幕府は小木を北前船の寄港地として整備をしたと言うけど、宿根木との関連がいまひとつ呑み込めない

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あんまり暑いんで、土産物売り場で生ビールを戴きました。もう一か所の見晴し地点に登ります

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「石置木羽葺屋根」ですな‥。昔も今もそれ程変わっていないけど‥数年で葺き替えるってコトです。

さて、風呂入ってボクだけ浴衣に着替えて晩餐です。
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ボク等の他は、2組がチビッ子を連れた家族連れ‥奥さんは共に元ヤンキィ風‥タバコすぱすぱ‥
多くもなく少なくもなく、お盆に漁がある訳でもないけど‥まぁ、美味しかったです‥

さて、あんまり早く寝てもなんなので‥
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集落でこの夜に行われていた盆踊りに参加です‥。映画のスタッフにヒトかな?なんだかみんないい加減な踊りです。あんまりいい加減なので助役サマはサッサと離脱してしまいました‥

帰ってサッサと寝ました。

【資料】
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佐渡島は新潟港、寺泊港直江津港から船が出ています。右は北前船の寄港地図ですが、小木は下り船ルートなんで西日本のモノが多いのかな?

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佐渡島の小木とはこんなトコです。その隣に宿根木です。

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宿根木の集落の地図ですな。