牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

赤岩の大橡

『日下野の大杉』の近くにもっと太い巨木があるらしいので、ちょっこし行って来た。
同じ西山山域の長野市は七二会(なにあい)坪根の集落の裏の山中にある『赤岩の大橡樹』である。
R19瀬脇の信号から七二会地区に上がり、見晴らしの良い尾根道を少し長野市側に戻ります。
坪根坪根集落に『大橡樹』のサインがひっそり立てられている‥
狭い道をグングン上る。路肩には草刈をするヒトの軽トラが停められていたりするので避けて通過。
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まもなく善光寺平の南部が一望出来る小平地があり、東屋から眺望を楽しる。この日は靄っている。
イメージ 2しばらく上ると標柱があり左斜面に下る山道が見える。
この先にチョッと広いトコがあり、車の向きを変えて駐車をする。
この小道を50m位下ると‥
ん?若しかしたらアレかな?って意外と小さい気が‥
どうも、助役サマが画面に入らないとヒューマンスケールって言うか大きさが写真では掴めないよね‥

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横に回り込む。根元から大きく分かれている。
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1,300年の幹肌はしっとりしてそれ程の衰えを感じない‥

推定樹齢が1,300年で、上方で7本に枝分かれしており、目通り周が12.4m。
近所の日下野杉が11mだけどアレよりも明らかに細い‥
“目通り周”とは植木の規格を測るために決められた計算方法なのだが、単幹の場合は根元から1.2m(目の高さ)の幹の周囲を言う訳だけど、株モノに関しては「1.2mの幹の周囲の和に0.7を掛ける」と言う方法を採用し、かなり実際のモノと違う場合がある。ましてココなど急傾斜地に自生している為、何処が1.2mの計測地点なのかがはっきり判らない。まさに眉唾な計測方法だろう。
周囲12.4mなら直径が4m程なければならない‥ まぁいい、真偽を調べに来た訳ではないし‥

見上げると梅雨空に橡の大きな葉が空を覆って薄暗い。まぁ夕方なのだけど‥
イメージ 5近くの看板によると、天長年間(824~834年)にこの木の下に100坪ほどの平地があったそうで、善光寺地震(1847)に崩壊して斜面になってしまったとのコト‥
『トチ』って『栃』とばかり思っていたけど、この樹は『橡』でパソコンでも普通に変換出来た。
左右に像の鼻の様に枝を伸ばすからこんな字を書くのかな?って思ったけど‥
『橡』の字は“くぬぎ”とも読むらしい。

ちなみにこの樹木は『新日本名水百選』に選ばれているそうだ‥