牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

落石注意!じゃ済まないのでは?「避けろっ!」と言われても‥

7月2日に近所の山で落石があり登山者(【参考資料】ソウル大教授、落石で重傷)を直撃したらしい。

 

我家は新聞を購買していないので、テレビかラジオで県内のニュースで聞かない限り近所の事も特に知らないで過ごす。まぁ、『本当に必要な事は黙ってても耳に入ってくる』ってタカを括っている。
大好きなラジオにしても、通勤時はi-podにて録音した特選番組を聴いているし‥

 

「また大雪渓で落石あったじゃないか‥」って職場で言われてはじめて知った。
「またか‥」と言うのが率直な感想‥
一昨年かな?大規模な落石があり死亡者も出て一時期通行止めとなった。
けど、大規模な崩壊は収まったって事なのか、規制は“じき”に解除された。

 

イメージ 1大雪渓を歩いた事があれば判ると思うけど、雪渓上には沢山の石が散らばっている。
(無断転載写真参照)大きな物だと風呂桶程の物も見掛ける。
時間を問わず斜面から谷底(雪渓)に向かって落ちて来る。
雪渓一面に散らばっているって事は、何処を歩いていても当たる可能性を示している。

 

通常の登山道で落石と言えば自分より上部を歩いているヒトが誤って落とした物が多い。
もっとも、原因になったヒト自体は落石になる石を落してしまった事に気が付いていない場合が多い。
もちろん大雪渓でも人為的な落石(無過失的な)はその大半を占めるのだろうけど、斜面自体が崩落して落石となるケースが此処何年も続いていて、それは死傷者が出て初めて報道される。
※ココ何年も続いているのは事故で、落石は有史(この辺りが海底から隆起して山になった時)から延々と続いている。


長野県も特に大きな“赤岩”って岩が転落しない様にする工事がもう何年も前から続けている。けど、その他の崩落地についてはドウ考えているのだろう?
景勝地に“フリーフレーム”や“吹付け”による法面崩落防止の工事を行うとは思えないし、もっとも冬季の積雪でそれさえも崩れ去るだろう‥
お役所体質なら、『即立ち入り禁止!』ってしたいところだろうけど、夏の結構な“ドル箱”となっている様なので決断を先送りして、『落石にHitしてしまったヒトは御愁傷様‥』ってスタンスなのだろうか?

 

この場合の決断とは『人命第一』って事を言っている‥積りだけど‥。

 

一緒に歩く人達に、注意しろって言っても落石はいつ落ちてくるか判らない。
ガイドを業(なりわい)としているヒトはドウなんだろう?
落石に当たったヒトの救助要請は出来ても、実際に落石の危険を避ける事は出来ないだろう‥
実際に落石は起きているのだから‥

 

ホントに客の安全を考えるのなら、稜線ルートを選択するべきではないだろうか?
高山植物を楽しみにして来ている客人には、稜線から大雪渓の上部の“通称”『小雪渓』まで下りて貰って楽しんでもらう‥。うんうん、それがいい‥

 

『昔は、真っ直ぐ雪渓を登ったものだよ‥』って僕が若い人に教えてあげる^^
『えっ~!こんな崩壊地を昔は歩いたのぉ~?信じられナァ~い』って若人‥
こんな日が来るだろう。

 

7月に入ると長野県には『学校登山』って行事がある。
学校的には下手に修学旅行で他校と喧嘩するより、疲れきって山小屋で大人しく寝てしまう方が生徒達の扱いも楽だろう‥
(もっとも、スキー修学旅行が先生達はイントラに任せっキリで一番楽なのだけど)
山小屋やガイド(山を案内すると言うより、体調不良の生徒を背負って下山する要員)サンにとっては夏休み前の安定した収入源になる‥
大雪渓を通るコースも確かあったはずだ‥。
何百人も列を作って歩いていれば、避けろって言ってもいつかは当たる。
雪渓で足を下ろすところに配慮をしながらも、上方から落ちてくる落石にも気配を払う。
列を作って歩けば仲間の誰かには当たるだろう‥。


もっと大規模な事故が起きない限り、このルートの変更はないだろう‥

 

僕らの仕事(建設業)では始業前に“危険予知ミーティング”と言う物を行う。
予想される危険を作業員で挙げて、それに対する対処を検討し、実施するってモノだ。
(結構、検討まではするが、実施まで至らないで終わってしまう場合が多いけど‥)
毎年毎年、危険が予知ならぬ事故が起きているのに、対処も実施もしていない行政はドウなんだろう?
検討してるかも知れないけど、なぁなぁになっていないか‥

 

僕なら大切な家族は大雪渓は歩かせないね‥。

 

イメージ 2まぁ、山間地の車道にある標識『落石注意』も同じ様な物だ。
注意を促していて、石に当たってしまったヒトに役所は『予知出来なかった‥』って言って逃げるだけだし‥
『注意しろ!』って言っても、注意をしたって落ちてくる物は後は避けるしかない‥
ガイドさんが、特別な避け方でも教えてくれればいいのだけど‥


イメージ 3これらの標識も無責任この上ない。
『危険だ!』とだけ言って、『だからコウしろ!』って言ってくれない。
上から目線の行政なら、庶民に危険を回避する方法を提示すべきだ‥