牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

県道上高地公園線での落石事故の県の見解について‥

毎日色々事件があると、ちょっと前の事もすっかり過去の事と考えてしまう‥
今夜のニュース(NHK長野ローカル)で以下の内容を報道していた‥
イメージ 1NHKのHPをリンクしても時間が経てば削除されてしまうので、発表報道しかしない地元新聞のWebNewsいから引用‥図も‥内容は発表報道のためNHKも信毎も変わらない‥( -_-)=з  (発表報道とは取材して報道しない事)

松本市安曇の県道上高地公園線で5月に作業員2人が死傷した落石事故で、県は5日、現地調査結果を公表した。落石は3回発生し、死亡した作業員に当たった2回目とその後の落石は、崩壊した古道の石積みの下部斜面が発生源である可能性が高いと説明。安全管理態勢については「対策を最大限実施したが、落石が防護ネットを越えるのは予見不可能だった」(1)とした。

イメージ 2 入江靖建設部長らが県庁で記者会見。最初の落石は古道石積みの基礎部分に当たる岩盤が風化して空洞化したため、石積みが中央付近から崩落したと考えられると説明。2、3回目は、石積みの下部斜面にあった自然石か石積みの石が浮き石となり、落ちた可能性が高いとした。

 死亡した作業員は、最初の落石後、応急対策作業のためネットの下で待機していたが、2回目の落石がネットを飛び越えて頭部を直撃。3回目の落石時に、別の作業員が避難しようとして県道脇の石積みから滑り降りた際に、右足首を骨折したという。

イメージ 3 最初の落石は5月14日午前8時半ごろ見つかり、2回目は午後0時10分ごろ、3回目は同0時30分ごろ発生。県は「最初の落石から3時間が過ぎても新たな落石の兆候がなく、危険性は極めて低いと判断した」(2)とし、現場での対応に問題はなかったとの見解をあらためて示した。

 発生源を確認しないうちに作業に入ったことについては「急峻な斜面で(最初の落石直後は)調査は不可能と判断した」(3)と説明。入江部長は「防護ネット内にとらえられた多くの落石があり、ネットの真下は周辺では最も安全な場所(4)と考えた」とも述べた。

 延長約1600メートルの古道の約10カ所で石積みの緩みが確認されたといい、早急に応急対策を行い、年度内には恒久対策(5)の方針も決めるとした。     太字&脚注 引用者 :

【追加資料】(中日新聞から引用)
<落石事故発生日の流れ>
 午前8時30分 県道上に約100個の石が散らばっているのを路線バス運転手が確認

 同10時10分 県松本建設事務所主任が落石の発生源を防護ネット北端の斜面と判断

 同11時 同事務所課長が松本市安曇支所職員から「落石の中に古道の石垣の石らしいものが混じっていたようだ」と報告を受ける

 同11時30分 同事務所課長が建設会社と工事内容を相談。防護ネット延長で安全が確保できると判断して工事を依頼

 同11時50分 防護ネットの直下に作業員計6人が集まり、ネット延長工事開始。同事務所課長は発生源調査のために斜面を登り始める

 午後0時5分 同事務所課長が斜面の上部で古道の石積みが崩れているのを発見し、1回目の落石の発生源と推定

 同0時10分 2回目の落石が発生し、防護ネット直下で待機していた作業員の頭部を直撃して死亡させる

 同0時30分 3回目の落石が発生し、よけようとした作業員が足の骨を折る:

落石直後?の発表報道によると県職員が落石の発生源を確認して監視していた様に感じていたが、ソウではなかった様だ‥
(3)にある様に調査は不可能と判断した訳で、再度落石の危険があるのに作業員をそのまま投入した訳だ‥

県松本建設事務所発注による復旧作業に作業員を向わせるに当たり「対策を最大限実施したが、落石が防護ネットを越えるのは予見不可能だった」(1)と言うけど、県の想定する対策はナニが最大だったのだろう?そう言うと県の応急工事のマニュアルに明記されていない‥なんてマニュアルのせいにされてしまいそうだけど、現場で判断するのが発注者の仕事だ‥

「最初の落石から3時間が過ぎても新たな落石の兆候がなく、危険性は極めて低いと判断」(2)
極めて低いと判断したのは時間経過だけなのか?3時間の間監視していた訳ではなく、第一報から現場に乗り込んだ時間が3時間だっただけだろう‥
“危険性が低い”のと“安全だからその下で作業を始めていい”と言うのは次元が違う‥

イメージ 4現場の見取り図が発表されたが、当初張った防護ネットは落石を防ぐはずなら斜面に対して垂直に張るのがベストだろうけど、この図だと斜面に被せただけなんだろうか?
この絵を発表する県側も自分達を(メディアから)守りたければ“絵だけでも”少しネットを持ち上げて描けばいいものをこの絵では「対策を最大限実施したが、落石が防護ネットを越えるのは予見不可能だった」(1)防護ネットを越えるどころかそのまま転がってくると言うもの‥
なんかヘンだ‥本当にネットはあったのだろうか?
また、ネットがあったにしてもネットを張る作業員が危険に晒されるのに変わりは無い‥

最も安全な場所(4)だったのは県職員が監視している場所だったのだろう‥
作業を始めさせられた作業員さん達が可哀想だ‥彼等も危険性を認知せずに現場に入ったのだろうか?

県職員と当番会社の作業員達は釜トンネル入口辺りに朝からの通行止めによって行き場のなくなった観光バスやタクシーの列を見て「早く行って開通させなくては‥」なんて思ったのだろうか‥

【参考資料】 上高地落石騒動に想う‥
新聞社が違うと表現が変わる‥
中日新聞
NBS(長野県のローカルTV局)ニュース