牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

石垣集落“外泊(そとどまり)”~南宇和郡愛南町

外泊で「がいはく」でなくて「そとどまり」と読みます。
検索すると“家出少女”とか“無断外泊”とかソッチばかりHit!してしまう‥( -_-)=з 
イメージ 1 高知県から愛媛県へR56を北上し、南宇和郡愛南町の道の駅『みしょうMIC』で“文旦”と“愛南ゴールド”をしこたま買い込む‥。柑橘大好きな助役サマは大満足です。車内にいい匂いが広がります。其処から半島の山の上の西海道路を先端まで走り海岸沿いに降り、車の窓を開けるけどそれほど潮の香りはしない‥。北の海で昆布なんか干してあると香ってしょうがないけど‥
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車を集会所に停め、まずは漁港に回り込み集落を見上げてみる‥
照葉樹に深く覆われた山肌に高い石垣と家屋の屋根が見える。

 

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海底に敷かれている岩が白いので海が綺麗に見える‥ ここは外海なので津波の恐れがあるってコト‥。おっと標語提出者の個人名が見えている‥ゴメンナサイ! 
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集落の中の石段は歩き易いように整備されている。僕らみたいな観光客もヒトんちの軒先を覗きながら写真を撮り撒くって歩き廻っている‥ 
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幕末から明治に、一つ前の集落である中泊集落の次男三男が拓いたとのコト。
冬の季節風から家屋を守る為、北斜面に軒先まで高さのある石垣を築いている。
全て空積みになっており、上からひとつひとつ動かせばガラガラ崩れてしまいそうだ‥ 
イメージ 8集落上部の喫茶店みたいなトコに昔の写真があった‥。家屋の周りの斜面は照葉樹なんか生えていない、全て耕作地だ。次男三男は土地家屋を長男に家督相続されてしまうので自分らで集落はおろか耕作地まで開墾せねばならない‥
植木なんて育てている余地はない。
この頃の古い写真を見れば全て禿山に見える。
中国かネパールの山岳地を見ているようだ‥。 
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廃屋にタイル張りの五右衛門風呂が残っていた‥ 登りはいいけど下りは雨上がりで石畳が滑ってそろそろと歩く‥。磨り減って来たクロックスのサンダルはいわゆる“ハイドロプレーニング現象”ってヤツでツルツルでおっかない‥。雨の駅構内とか怖いよね‥。この集落も長年のヒトの行き来で綺麗に板石が磨かれて来ているし‥ 
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集落の周りの山は石垣で囲まれた段々畑になっている‥猪が出没して畑を荒らすので石垣の他に石塀で畑を囲っている。
なんだけど、畑はトウに耕されなくなり樹木が茂っている。急斜面に木々が茂っている様に見えるけど、その下は元耕地だ。 
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観光客の歩き易い様に綺麗な石張りの石段と違って、こっちの道はなかなかの足裏感覚‥。集落内はほぼ徒歩でしか家に近寄れない。海岸近くの一部の家屋のみ車を乗り入れることが可能みたいだ。目の前の海が職場ならいいけど、街に雇われに車で出掛けるには余り効率の良い立地ではない。
次男三男の行く末を想いながら後にしました‥。