牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

『Under the Mistletos』 寄生木の下で考察する‥♪

昨年の初冬に、職場近くの花火の様な寄生木に魅せられてから早半年‥
伐採駆除で、ひとまずの区切りとなりそうだ‥
来月末には新芽が吹き出し、ソコに寄生木が存在した事さえ忘れてしまうだろう。

近くにあって色々意識を向けないと見えて来ない事は多いけど、寄生木についてこの半年で検索したり“取材?”して知り得た事をまとめて置こうと思った。

たいていの事は検索すれば知る事は出来る。それが正しいか正しくないかは、受け取る僕ら次第。
情報は必ず目的があって発せられる為、目的以外のことは省略されたり捻じ曲げられたりする。
まぁ、寄生木に関しては特に関係ないと思うけど‥

僕の職場の近くでは富山平野程ではないものの散居集落を構成している。
殆どの場合、屋敷林を構成するケヤキの老木に寄生木が寄生し始めると、その一帯のケヤキに“伝染”する。と書くのがいいのか、実が落下してそのまま粘着する場合と、多くの記述にあるように、鳥媒が考えられる。日本では“緋連雀”ってハイカラな渡り鳥が良く食べるって記述があるけど、ここらでは見掛けない鳥だ‥

このケヤキが老木になると、たぶん樹木自体の抵抗力って言うか勢いが衰えると“ささくれた”樹皮に食い込んでくる‥。寄生木の種子がその名の通り寄生を始めるってコト。
全てを寄生する訳でなく、自ら光合成をしている。
2ヶ月ほど吊るしておいても特に萎れる気配がない‥
これが、先人が永遠の命と崇める所以とも思われる。

しっかし、『寄生』していたので『寄生木』とは短絡的な名前だ‥。
『ヤドカリ』とか『ナマケモノ』とか『納豆菌』とか本来の『名は態をあらわす』とは言うけど‥
そうそう『スベスベマンジュガニ』なんかも残念なネーミングと言ってもいい‥。

英語名では『mistletoe』[みぃすぅるぅとぉぅ~]って発音するらしい‥
『mis-tle-toe』と分離してもどうも語彙が掴めない‥。
『離れても生きている‥』とかそんな意味があるかも‥

『寄生木』で検索すると‥
紀元前に欧州全域に居住していたケルト民族は、ゲルマン人やローマ人に追われ現在ではイングランド北部やアイルランドに移動定着‥。彼等は自然崇拝の多神教で、“ドルイド(Druid)”と呼ばれる「樫の樹の賢者」が神官を司っていた。まぁ、僧の事みたいだけど‥。
文字で残さず口語で伝えた。その樫に冬になっても青々とした葉をつけ続ける寄生木は、彼らの霊魂不滅・転生思想を印象付けたとされている。

そんな彼らの神聖な木ってコト‥。

また、日本の万葉集大伴家持のこんな唱がある‥
『安之比奇能 夜麻能許奴礼能 保与等理天 可射之都良久波 知等世保久等曽』 
「 あしひきの、山の木末(こぬれ)の、ほよ取(と)りて、かざしつらくは、千年(ちとせ)寿(ほ)くとぞ」
【山の木の梢(こずえ)に生えているほよ(寄生木)を取って、髪(かみ)飾(かざ)りにしたのは、千年も続く長寿(ちょうじゅ)を祈っての事‥。】
なんてココでも不滅の魂が詠われている‥。
どちらも自然崇拝の多神教‥。八百万の神を崇める“神道”の思想とも似ているような‥

『Mistletos』で検索すると‥
・クリスマスの夜(って、イヴなのか25日なのか?)に寄生木の下で、は女の子にKissをして良い。って事になっているそうだ‥。
・Kiss?チュウ?すると二人は幸せになれる‥。とか‥
・また、女子が断ると翌年までいいハナシ(浮いたハナシ?)が無い‥。とか‥
様は、男子は寄生木(自生でなくても飾りでも可)の下になんとか意中の女子を誘い出す‥。ってコトらしい。誘い出したらこっちのもので、何でもアリ‥ってコトらしい。 凄いね‥
・大晦日のカウントダウンの時に“ちゅ~”するのも都合よく解釈したこの風習らしい‥

また、『寄生木は休戦の象徴でコレの下では争ってはならない‥』って感じの言い伝えもあるらしく、戦争から夫婦喧嘩まで幅広く有効との事‥

最近僕の村も富裕層の南半球の人やフラフラした西洋の外国人が多いけど、寄生木が軒下に並んで縁側なんかにも敷きつめてある僕の自宅を見たら、なにやらふしだらな事に利用されないかと心配になって来た‥。まぁ、クリスマスでもないし‥♪

イメージ 1      イメージ 2
こんなイメージ(スイマセン無断転載)が素敵なトコだろう‥。
でも、自分の愛(まな)娘が毛唐の言い伝えで“ちゅう~”されたら激怒だね‥。
“寄生木バルーン”を意匠登録して商品化すれば、よく車のルームミラーに吊り下げているアメリ先住民族の“ドリームキャッチャー”並に売れるんでは!って思ったけど、既に昔からあるらしい‥。
日本での意匠登録がされているかは不明だけど‥

白人化してしまっているMichael Joseph Jacksonの“Jackson 5”で有名な『I saw mommy kissing Santa Claus』って“サンタは実はパパだった”って暴露唄でも詠われている。

『I saw mommy kissing Santa Claus』
I saw Mommy kissing Santa Claus
Underneath the mistletoe last night.
She didn't see me creep
down the stairs to have a peep;
She thought that I was tucked
up in my bedroom fast asleep.
Then, I saw Mommy tickle Santa Claus
Underneath his beard so snowy white;
Oh, what a laugh it would have been
If Daddy had only seen
Mommy kissing Santa Claus last night

しかし、欧米の寄生木の実(Berry)は白い日本の黄色とは種類がチョッと違うみたい‥

あとは、なんか“萌系?”ゲームのタイトルになっているのか、そっちの方が検索に引っ掛かる‥
ネットの性格上、そっちの方が情報が流れているのだろう。
ちなみに『Mistletos』は小説のタイトルにもなっているらしいし、『寄生木』も徳冨蘆花の小説や最近のノベルズや映画にもなっているらしい‥
どれも内容は知らないけど、漢字“寄生木”は『ちょっと神聖で神秘的‥』って印象を利用しているのだろうか?

そもそも、キリスト教が広まる前のケルト系の人の習慣だったのだけど、日本でも近頃“和名”でなく“アイヌ名”や“琉球名”で呼称するのが流行?の様に欧州の他民族もそんな習慣を執り行っているのか?それとも、ゲルマン人に脅かされながらも残っているケルト系の人々が頑なに風習を残しているのかな?
ケルト系の人しか玄関先に飾りを出さないとかでもないだろうし‥。

さて、アイルランドと言えば映画『Million Dollar Baby』(2004米、Clint Eastwood監督)を思い出した。女性ボクサーがアイルランド系だったのかトレーナーがソウだったのか定かではないけど、鮮やかな緑のガウンを試合の時に着せていた。背中にはゲール語(Gaelic)で、『Mo Cuishle』で刺繍されていた‥。ただ、鮮やかな緑のガウンが印象に残った‥。
緑と言えばアイルランド色ってコトらしい。

また、アイルランドのシンボルである“シャムロック”(Shamrock)は、聖パトリックが“父なる神、子イエス聖霊”の三位一体を現した形らしい。てっきり寄生木の緑かと思ったけどチョッと違うみたい。
イメージ 3また、サッカー選手の中村俊輔が在籍しているセルティック(The Celtic Football Club)のチームカラーも緑でなぜか紋章は四葉のクローバー‥。
セルティック(Celtic)とはケルト人の‥との意味‥




イメージ 4では、『四葉牛乳』はアイリッシュ系?ん~違うみたい‥