牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

『東山円筒分水槽』富山県魚津市

富山平野にも円形分水塔があるみたいなので見に行った。こちらでは『円筒分水槽』って言うみたい‥
何処に行っても水争いが農家の団結や闘争に‥地図を描いて地主や藩主への陳情に‥抜かりがないモノ‥

愛本橋近くの友学館でWeb地図を見せて貰って片貝川沿いって記憶しながらなんとなく走って、犬の散歩をしているヒトやら聞き込みをしながら‥ついに看板を発見して誘導され、見つけましたよ♪

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すっかり夕暮れで逆光状態ですな‥。
説明板によると水は対岸からサイホンで来るっていう

イメージ 4水槽ないには大量の砂が堆積しているし‥
水との闘いは周囲の集落との争うとの他に、増水氾濫、堆砂との闘いになるってことね‥
今まで長野県内で見て来た分水塔よりも水量が桁違いに多かったよっ♪
水面からは涼しい風が感じられたり‥




【広域図】

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東山円筒分水槽:暮景


 【拡大図】
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なんと、ウロウロ走っているうちにもう一つあった『貝田新円筒分水槽』のすぐ横を走りながら素通りしてしまったような‥
超悔しいぃ~!
なんで、気が付かなかったんだろう?
まぁ、また次回だな‥(*^_^*)
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概要
 片貝川は急流河川として名高く、その沿岸流域は豪雨時には水害、夏期には深刻な水不足に悩まされ、水争いが絶えなかった。このことから明治43年、民主的な分水の為の組合が組織された。
 しかし、粗悪水路のため水不足は解消されず、昭和13年(1938)黒谷地地区に取り入れ口(黒谷堰堤)を設置、戦争により工事を一時中断したが、昭和25年に再開して5ケ年でこれらの農業用水利施設が完成した。
 この事業は、用水路の改修を目的とし、黒谷地先・片貝だいいち発電所放水口より受けて黒谷堰堤の取水と合流、発電併用導水路トンネルを経て貝田新地内で、左岸及び右岸の各用水へ公平に分水するものである。
 この円筒分水槽は、対岸の貝田新より片貝川をサイフォンで横断(L=163.2m)して、水路トンネル(L=135m)で接続している。
 また、この事業の特徴である円筒分水槽は分水槽の中心流速と側壁流速との差が分水量に影響されず、各用水路の面積割を円周長で比例分水されており、上流からの水量の変化に影響されることなく、公平に分配する。
 この方式は富山県では初めての工法であり、施工後50年を経過した現在でも、何ら支障なく安定した用水の供給に貢献しています。
 先人の卓越した技術と熱意の中で誕生した、農業施設として永久に保存されなければならない技術施設です。