牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

御家流香道の週末‥

イメージ 1前回に引き続き、御家流香道のお誘いを受け、喜んで参加させて頂きました。
この週末は朝からまさかの降雪&積雪‥
ドウなるかと思ったけど、昼前には止んで積雪も溶けはじめる。タイヤ替えちゃったのにって少々焦ったし‥
“こんな日”のために助役サマは着付を習っている様で、昨日も草履を購入するために駅前のデパートやら呉服店?やらをハシゴしたのに‥。なんと、帯の結び方に自信がなく‥
降雪を理由に和装断念‥。せっかくの御披露の場なのに肝っ玉が小さく残念ですな‥(;-_-) =3
洋装でも、白足袋を自分のぶんだけ用意してます。ボクなんかズボンに白足袋ってドウなんだろ‥?

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さて、今回の参加者は18名とかなり大勢で師範もビックリ‥ 男子はボク含めて2名です。
まずは待合室で歓談しながら、今日の演目?を予習です。先生の草書が達筆過ぎて読めません‥!

イメージ 4先着順に座敷に通され、まずは床の間を観賞‥
本日は焼杉盆に備前風の花器に先生の邸宅のお庭で採って来たサクランボの花です。掛け軸には『和楽』とあります。「たがいに打ち解けて楽しむコト』です‥
左は貝合わせに使用する装飾された蛤の貝殻とのコト‥。蛤は同一モノしかあわないため、和合、一夫一婦の貞節の象徴とのことで、嫁入り道具や雛の調度にもなっていたとのコトです。絵柄は源氏物語

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前回はここには『源氏香の図』が飾られていました。どちらにしても源氏物語に関連した道具となってます。

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さて、ためし聞後に本香に入ります。聞香炉に灰と炭を入れ形作りその上に雲母の板(銀葉)をのせ香木を熱し香りを発散させます‥。かなりきつい匂いです。
香木は沈水香木(じんすいこうぼく)と白檀(びやくだん)に分けられるとのコト‥
 沈水香木は東南アジアに生息するジンチョウゲ科ジンコウ属の植物で、沈香木が風雨や病害虫で木部を侵されたとき内部に樹脂を分泌蓄積したものを乾燥、削取ったモノで、特に質の良いものは伽羅(きゃら)と呼ばれワシントン条約希少品目第二種に指定されているとのコト‥。
 白檀は半寄生植物で、雌雄異株で周りに植物がないと生育しないことから栽培は大変困難で、インド政府によって伐採制限・輸出規制が掛けられているらしい。芳香は樹脂分ではなく精油分に由来し、香木としてそのまま用いられる。沈香とは違って熱を加えなくても十分に芳香を放つため、仏像数珠等の仏具や扇子の骨に使う‥。
ボクはコノ扇子の匂いが超ぉ苦手です。

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さてさて、最初に2種類の香木を聞香し本番に3種類の聞香をすることで最初の演目にあった香を聞き当てるのが香道の基本的なお遊びなんですが、先生が生徒?の回答を集めて採点します。
前回は、ほぼ全員が前門正解だったのですが、なんと今回はほぼ全員不正解‥なんと‥
一人だけ前門正解だったヒトが、成績表の書を先生から戴きます。大変名誉のあるコトです‥。
こんな香の会の記録が、平安‥戦国‥と受け継がれてきているとのコトで、太古の祖先?の戦い殺し合いながらも一方でこんなコトを優雅に楽しんでいたのかと‥楽しんだのかドウなのか‥

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さ~て、聞香を楽しんだ後はお茶とお菓子の時間です。前回はここでお琴の演奏があったり、主催側の準備はかなり多忙を極めたと思われます。器とお菓子や茶について色々なお話を戴き、ありがたく頂戴します。以前はお抹茶だったそうだけど、予算と施設で断念とか‥

総合芸術とは良く言ったモノで、全てのモノに美しさへの拘りが込められている素晴らしい空間でした。
助役サマも、次回はスキルアップして和装で参加すると息巻いておりました‥

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【予備知識?】
『半グレ』『グレる』で御馴染みの言葉だけど、この“貝合わせ”が語源だそうで、本来殻の硬いハマグリは同一の貝殻でないと一致しない‥ってコトで、ハマグリを逆さにして今時の業界読み?で「グリハマ」‥。で、「グリ」に活用語尾「レル」を付け動詞化したそうで「親、学校、世間と“しっくりいかない”」って状態を言い表しているそうな‥江戸時代から使われているそうな‥