内輪差

ボクの家(借家)は２方向を水路に挟まれていて、出入りには地場産の分厚い石で出来た橋を渡るんだけど、石橋の前面の道路がそれ程広くないのでクルマの出入りがチョイとやり難い‥

この用水路は江戸時代からこの辺りのお武家サマの副収入として鯉の養殖を支えると供に、生活用水として飲料水から排水まで使われていたそうな‥

雪が降るとココに助役サマが車の右後輪を落とす‥
積雪時は４駆に入れているコトが多いので何とか抜け出せるみたいだけど‥
チョッと心配‥
だもんで、水路に補助蓋を掛けるコトを提案して協議‥

引っ越して来た時に隣の奥様から
「前の住人は「子供が水路に落ちる‥」って水路に無断で蓋を掛けて顰蹙を買った‥」
なんて聴かされていた‥
だもんで、助役サマは近所の目を気にして頑なに拒んでいた‥

そんなある日、屑鉄の中で丁度良さそうな縞鋼板（表面に××の模様のある鉄板）が落ちていたので拝借して、夜の夜に設置‥
助役サマに「鉄板を設置したよ‥」と報告‥
「ダメダメ‥近所の目があるし‥落ちないから大丈夫だよ‥」って‥

そんな数日後にソコソコの積雪‥
「雪積もってるよぉ～」って言うと助役サマは「道が混むっ！」って側溝いや速攻で出掛けて行った‥

　
ん？アブナイ、アブナイ‥　さっそく脱輪を未然に防げた‥

帰宅後に再協議‥
　
「まぁ、近所のヒトには事後承諾して貰うからさ‥」って助役サマも渋々承諾‥
って、助役サマがアトで泣きべそかかない様にしているんだけどねっ‥！

あと、雪の日はこんな危機意識の低いヒトが多くてたまらん‥
『自分は大丈夫‥』って思っているのか‥
後続車に“嫌がらせ”をしているのか‥
いっそひき潰されてあの世に行こうと思っているのか‥
アブナイ、アブナイ‥