牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

下社御柱祭見聞録

数え7年に1度の“御柱祭”だけど、諏訪の四大社のお祭りが有名だけど、各地の諏訪神社でも御行われている。僕らが諏訪から戻った日曜の夜には近所の千曲市の神社で御柱が倒れ死傷者が出ているし‥

助役サマの会社は業績不振の為に、塩尻支店が長野支店と統合してたのが一昨年かな?
塩尻支店には諏訪岡谷からの社員サンが居るそうで、金曜日には「御柱祭りだから‥」って早退したそうな‥
そんな人達を横目で見ながら‥助役サマ‥
如何しても御柱祭に行きたくてしょうがなく‥なってしまったそうな‥

だもんで、土曜に近所の杏の花見とジャガイモと葱の植付けを済まし、日曜に出掛けてみた。
そもそも人ゴミは嫌いなんだけど、メディアでも大騒ぎの長野県の大行事。一度はこの目で見ておかないと‥って結局ミーハーだす

諏訪大社位置図】
イメージ 1そもそも諏訪大社は4社あり、上社に前宮、本宮、下社に春宮、秋宮、それぞれの社の四隅に御柱を“数え”7年に1度の寅と申の年に行われる。
先にも書いたけど、この4社だけでなく諏訪神社の各地の分社では1本なり4本なりの御柱を立てる祭りが行われ多くは週末に行われている。
諏訪氏は神話の時代からの氏族で知られた由緒ある血族‥
そんな氏子サマ達の地域をあげての大祭でなかなか盛り上がる‥

ちなみに下社と上社では日程を1週ほどずらし観光客が集中しない様、交通規制で地域の流通が麻痺しない様になのか別々に行われる。

【下社ルート図】
イメージ 2今回僕らが見に行った御柱祭りは下社。
この週末は、金土日の3日間で春宮秋宮で4本づつ計8本の御柱が“山出し”される。
“棚木場”と言われる出発地点から“曳行”され、“木落し”され、“注連掛(しめかけ)”で一時休止し、連休明けの週末に“里曳き”され“建御柱”される。

【上社ルート図】
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上社は下社よりも1週間早く行事が行われる。
上社と下社の見分けは御柱に“めどでこ”と呼ばれるV字型の棒がねじ込まれて多くの氏子がしがみついている。距離的にはこっちの方が距離が長いのかな?

さて、早起きが出来ずもたもた起き出して岡谷ICを下りたのは既に9時過ぎ‥
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なるべく近くに駐車出来ないかと木落し坂周辺のR142を走るけど、何処も警備員が立っており路駐は出来そうもないし、あっても駐車料金が3,000円とか思いっきり足元を見ている料金設定で断念。
諦めて観光連盟の用意した諏訪湖畔の駐車場まで移動‥かなり時間を無駄にする
駐車場の係りの人に500円を支払いパンフレットを貰って下諏訪の街中を歩く‥ で、下社春宮着

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前回の御柱を良く観察する。ふんふん、向かって右前から時計回りに一之柱~四之柱‥
これらの柱は新しい柱を立てる前に抜かれる。

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春宮裏からは交通規制された旧中山道を他の観光客と歩く。
“行かれない場合がある”なんて縁起でもない看板が立っている。『なんで行けないのか』が判らず不信感がつのる。“こうだからこうなる”って説明がないと“じゃぁドウする”って右も左も判らない観光客には何の説明にもならない‥長野県のヒトは特にソウだが“独りよがり”で誰の為の説明なのかがさっぱり判っていない‥こんな看板を立てていて“おもてなしの心”なんてクチにしないで欲しい‥ねっ

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“注連掛(しめかけ)”と言われる“山出し”した御柱が此処で一時貯木される。
みんな記念撮影をしている。モノによって太さがまちまちで、太いものから一之柱になるらしい

イメージ 12さて“木落し坂”に近づくと中山道に当たる道は沢山の人が立ち止まり前には進めない様子‥
今年から有料観覧席ってモノが出来たらしくソコに行ける様にと警官が「道の一部を通路として開けてください!」って言っている。さて、ココから見えるのだろうか?って思いながら立ち止まる。
押すな!割り込むな!ってなかなか周囲が騒然として来て不穏な感じ‥
不穏の察知で早くもマイナス思考(指向)の助役サマは、「気分が悪いから帰りたい」なんて“言いだしっぺ”なのに手のひらを返した様な発言‥「駄目!この人ゴミを戻れるわけないだろ!」って辛抱して貰う。
そんななか、僕らの前に立つ二人は「誰か死人が出ないか‥」とソレばかり繰り返して不謹慎‥
そうこうしている内に突撃ラッパが聞こえ‥
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まあ、こんな事ではないか‥とは思ったけど、木落しの綱と周りを蠢く氏子サン達しか見えなかった‥
さぁ、次の木落しまでは約2時間‥
立っている道は御柱が注連掛ま曳く事になるので警官に誘導されるまま移動されねばならない‥
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何処に行くのか判らぬまま流れに身を任せて移動しながら“木落し坂”を見学。警官達も烏合の衆を流すだけで、奥に人々を流したトコでいずれ戻って来なければならないのに‥
まったく警備の流れが掴めていない‥コレでは明石の歩道橋の二の舞いになりかねない‥

なんて群集に少々の恐怖を感じつつ今度は逆の流れに乗って戻る事に‥
道の端には次の木落しまで2時間ほど立ったまま頑張ろうとする一団も居る‥
「如何する?」と僕→即「帰る」と助役サマ
反流に乗って坂を下る‥ いつしか天気も晴れてきていい天気‥
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帰り道は今下りて来た御柱と一緒‥ 氏子サン達はみんな普通の若者から50代位までのヒトかな?
テレビとかで見る御柱の上に跨っているオジサンはパンチパーマで気合が入っているからてっきり地元のヤクザの祭りだとばかり思っていたけど、どうもソウではないらしい‥

イメージ 17助役サマは里曳きとは御柱の下に台車があってソレをゴロゴロ運んでいるって思っていたそうだけど、立ててある柱を良く見れば裏側は平らに削れている‥
確かに御柱をヅルヅル引き摺っている‥
コレは下社秋宮の一之柱の裏側‥

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昔の写真を見た。御柱祭は【山出し】→【曳行】→【木落し】→【曳行】→【建柱】の一連の行事なんだけど、やはり今回視察に行った【木落し】が華々しいだろうな。まぁ不謹慎だけど、こんな写真のようなスリリングな情景なんて‥それこそ後世まで語り継がれ氏子冥利に尽きるってモンなのかな‥?

【感想】
北信で集客力を誇る“善光寺御開帳”は長野市のソレも一部の門前町の人達にしか御利益がないに等しいが、諏訪地区の茅野市諏訪市、富士見町、原村、岡谷市下諏訪町の各自治体の多くの若者から壮年のヒトまで参加出来るこの祭りの方が庶民の僕らには親しみを覚えた‥かな?
【参考資料】 諏訪上社下社御柱祭 諏訪観光連盟公式HP