牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

「日本海塩街道」‥新潟県旧山北町

どういうコトだか2002年に塩の販売自由化から「自然塩ブーム」でわが村でも行ってみた先の塩を味見している‥

現在では新潟県村上市となってしまったけど、チョッと前までは山北町って新潟県の最北端の町だった‥
はじめてコノ海岸線を走って寄ったのが『白いダイヤ』で、店のオヤジに熱く塩造りに語られわが村の新規事業に取り入れるか助役とトクト協議したものだ‥
さて、今回は“藻塩”?
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何処の塩屋さんも手作りのプチ廃墟風なのだけど‥ ココは少々垢抜けている‥

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店舗内で塩の商品を物色していると、ん?そのまま横が工房となっている‥

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オープン工房って言うのかな? スペース上こうなったのかもしれないけど‥ 忙しそう‥
“藻塩”って言うからには海水を藻に滴下して天日か何かで濃縮させる様な施設を連想したけど、全く違うようだ‥

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藁でニガリを濾している様子‥     店の裏には建築廃材が積まれている‥

海水=無料、燃料=無料(運搬費がかかる)手間だけ‥海なし埼玉産の長野県在では‥

熱心に見学していると‥
またまた熱い店主に捕まってしまう‥
店主は「笹川流れは海水が綺麗」って言う‥
ソレに対し、僕は
「海水が綺麗に見えるのは飯豊山域から流れてくる花崗岩質の白い砂やら石やらで海底が白っぽいから海水が綺麗に見えるんですよねっ」って意見
そしたら「コノ海域は山がゆたかで海水が綺麗なんだ‥」と反論‥
日本海にも海流って言うのがあるから、ココの海水だけ綺麗って事は無いですよね‥。例えば、柏崎刈羽原発放射能漏れがあったら、半日後には到達しますね‥」

イメージ 9ハナシが咬み合わない
まぁ、自分の商売に絶大な自信を持っているヒト程他人のハナシに耳を貸さないのは何処でも一緒‥

店主とテーブルを挟んでお話することに‥
店主は塩の自由化でこの地区に塩作りの店が出来て「よしっ!俺も」ってはじめたらしい‥
あんまり、他の地域の塩作りに興味が無いのか、知らないので僕らが見聞きして来たトコのハナシをすると目を輝かせて聞いていた。




2009年10月10日の日本近海の海流(気象庁提供)

まぁ、自由に売っている様に見える塩だけど‥
「食用塩の表示に関する公正競争規約」2008年4月21日~(2年間の猶予期間)
○「自然塩」「天然塩」およびそれに類する用語は使用できない。
○「海洋深層水使用」で品質が優れていることを表示するにはその合理的な根拠を示す必要がある。 
○ミネラル豊富を意味する表記は不当表示となる。

「あらじお(粗塩・荒塩)」・「自然塩」・「天然塩」・「自然海塩」という言葉が商品に使われることがあるが、そのどれもが販売業者が独自の定義で使用しているのが現状であり、学術的に明確な定義のある用語ではない。
ってコト‥

この辺りの塩生産業者は軒並み不当表示で引っ掛かりそうだ‥(*´ω`*)ノ

【参考資料】 日本海企画 塩工房 今回立ち寄った塩工房
       日本海の塩白いダイヤ初めて立ち寄った塩工房
       『土器製塩法』海の塩ココはまだ寄ってみてない