牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

1年振りにスキー

コレは先週日曜の話(1月28日)
昨年負傷してから1年振りに二人でスキーを履いた。
特に今年は雪が少ないし、なんとなく気分も乗らずダラダラしていた。
まぁ、休日もそれなりに色々ゴタゴタ忙しいし‥。

去年までは、馬鹿みたいに何がしかスキーは毎週履いていたと思う。
もちろん倹約家の僕らが滑るのはそこいらの“山”な訳で、スキー場はリフトかゴンドラだけ利用して通過するだけ。
まぁ、ケチから始まった山スキーだけど、僕はかれこれ昭和からやってるから20年を超える。
(ゲレンデスキーはチビッ子の頃からだけど‥)

そんな訳で、冬は「雪掻き」と「スキー」でかなりの運動量を賄っていたのだけれど、毎週肉だ鍋だ蟹だ。で食べてばっか‥。
コレではイケナイと、この週末はスキーを引っ張り出した。
で、地元でもマイナースキー場で名高い「みねかたスキー場」にやって来た。
それも、歩くスキーコース‥。
去年は(負傷で)一度も来なかったが、「潰れた」と噂を聞いていたけど、スキー場は営業していた。経営者が代わったのか雰囲気が変わっていた。けど、働いている人はほぼ一緒。
みんな、クビにならなくて良かったね^^

イメージ 1このスキー場はいい。正月でもリフトに並ぶ事は絶対無い。
この週末もガラガラ‥
空いてていいけど、大丈夫かなぁ?
1回券で頂上までリフトで行こうと思ったのに、間違えて短いリフトに乗ってしまう。降りる直前にやっと間違えた事に気が付いたけどもう遅い。助役も気が付かない。まったく‥

最近、こんな些細な間違えが多い。
脳挫傷の影響か?加齢の影響か?もっと脳を使わないとイケナイ‥

イメージ 2で、しょうがないので歩いて登る。
僕らの履くスキーは、そう、クロスカントリースキー見たいなモノ。
所謂“ノルディック”スタイルな訳。まぁ、“北欧風”って言えば聞こえがいい。
オーストリアのスキーが広まる前は、スキーと言えば踵(かかと)が上がったモノ。
猪谷千春氏が銀メダルをとった頃からオーストリースタイルが主流になって来たと言える。
って、見てきた訳ではないけどね^^

何が違うって、歩き易いって事かな。
モチロン靴もノルディク用の専用のモノ。
当初は革だったが、今では樹脂性が主流。
軽いし手入れが楽で、強度もある。が、味が無くなった。(食べるのではない)

イメージ 3ゲレンデを登り詰めると、全長4キロ程の“歩くスキー”のコースがある。
確か一昨年まではコース利用料が300円位だったのだけど、どうも無料になったらしい。料金を徴収していた山頂の売店無人だ。要は、聴取する人件費分入場者も居ない‥って事かな?
まぁ、コースも閉鎖になってなくて良かった。
無料と聞いて二人共御満悦^^(って僕だけ?)

土曜に降った雪もチャンと圧雪していてコースは明瞭
クロカンの板より近頃は、スノーシュー(洋風かんじき)で歩いている人が多い様だ。
圧雪してあれば特にスノーシューなんか履く必要ないのに‥

どうもこの冬のスポーツの世界は、舶来品が多いせいか道具主導でイケナイ。
雑誌を見ても、通販カタログの様だ。プロスキーヤーと言える人も(殆ど自称だけど)メーカーに道具を供給されて、それに雁字搦めだ。まぁ、それに憧れ?て同じ道具を揃える一種“あるある”な人種が業界を支えているとも言っていいけど、いかんせん今はまさに遊びが多様化し過ぎて都会からワザワザスキーに来る人はモノ好きだけになってしまった。
黙っていても客が来ると思っていた、ここ地元の衆(しょうと読むby信州)(庄と書く場合もある)はまさにもてなしの心(ホスピタリティ)など持ち合わせる訳も無く、いつまでも胡坐をかいて口を開けて誰かが餌を投入れてくれるのを待っている。黙って待っているのではない、文句を言って待っているのだ。
後発で、心を持ったヒトの成功を見るとただ「後ろ指」を挿しているだけ‥
おっと、またツマラナイ話に反れてしまった‥反省^^

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たまに開(ひら)けた所に出ると、目の前に北アルプスがドドォォォォンって見える。
はずだけど、チョッと雲が多い。このコースの“ウリ”はこの雄大?な眺望^^

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コース内にちょいと登りがあると、足の力と共に腕の力も利用する。まさに四駆だ。
ちなみに履いているスキーのソール(裏底)には鱗模様のギザギザがあり前に進むが後には進み難い。この性質を利用して、前に歩いて登り坂も登る。
それでも後ろに滑ってしまうので助役の様に苦労する。
僕みたいにバランスが良いと、スタスタ登れるけど‥
ちなみに、以前このスキーで槍ケ岳(肩まで)に登った事がある。かなり大変だったけど‥ネ^^

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最初は、「コレじゃぁ2周は余裕だね!」って言っていたのに、サインを見るとまだ15/50!愕然‥
で、やっと折り返し点‥  
一周4kmだから普通に歩ければ1時間。

イメージ 11助役が“感じのいい木立”って言う箇所
う~ん‥

ココロの綺麗なヒトにはどんな景色も輝いて見えるモノ^^
僕も、朝日がキラキラ輝いて「この世は自分の為にある‥」って“かなり”勘違いした時期が「一瞬」あったけど‥^^

イメージ 12踵の上がるスキーの下りは、この様な姿で滑り降ります。
巷ではこの姿勢を“テレマーク姿勢”と呼びます。
踵で板を押さえられない不安定さを、足に前後差を作る事で安定させています。
慣れるとかなり自然に歩く様に滑る事が出来ます。
ただ、慣れるまでに“かなりの修練”が必要ですが‥^^
この動きは日本に西洋の体育思想の入る前の動き、いわゆる“なんば歩き”と同様であり、古武術の甲野善紀先生の動きに通じている。
まさに、運動理念に裏打ちされたフォームと言って良いだろう。

イメージ 13鹿が樹木の皮を食べた痕
ここら辺の鹿や獣が橋を渡って家お近くまでやって来る。

イメージ 14コース途中の伐採跡地には早速“タラの芽”が春への準備をしている。
“タランボ”は伐採したり土工事のあった所に真っ先に侵入して来る“パイオニア植物”の代表だ。
みんな、目を付けてるだろうナ。食べるのに

イメージ 15コース後半、見晴らしの良い所から見下ろせば僕らの家が見える。
(わからないね)
雪原の中にポツンとある木立は、僕らが初詣に行く神社の鎮守の森。
そう、真っ直ぐ滑り降りれば家に帰れるって事。

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枝の上の雪を落として、自ら雪を被る助役。
いつになく楽しそうだ。

イメージ 18イメージ 19
コース一周を終え、誰も居ないゲレンデを滑り降りてくる。
陽が西に傾き始めると、途端に雪面が凍り始める。
1年滑ってなかったからカンが鈍ったかな?

まぁ、これからは天気のいい日はなるべく外に出よう。
金を掛けずに上手く遊ばないと‥

ただし、道具には“かなり”金が掛かってます(o^_^o)