強風に思い出す事

11月07日午後、北海道の佐呂間町で竜巻があったらしい。
巨大ゼネコン鹿島の社員や協力会社の人々が運悪く犠牲になった。
御冥福をお祈りいたします。
新潟東港でも、クレーンが倒れ作業員が重症を負ったらしい。

秋のこの時期に強風が吹けば思い出す事がある。
近頃、良く通っている糸魚川の姫川港に初めてアオリイカを釣りに行った時の出来事。

その日、僕は会社をサボり友人を誘い午後から国道148号を北上。
当時はそっちの会社に勤めており、R148の一本道なので、会社の面々とすれ違う。
それを恐れて、友人の車で連れて来てもらった。

姫川港の西防波堤は海に突き出る巨大な防波堤で、当然釣り人の立ち入り禁止。（建前上？）
当時、テトラポットの増設工事なんかもしていて、バリゲートを乗り越えてひたすら歩く。
防波堤上を見ていると、イカのスミで汚れた箇所が在り釣り開始。
休日には釣り人で賑やかな西防波堤だけど、平日だけあって僕らの他は、もう少し先の方に１人男の人が居る。

暗くなる頃にはアオリイカが釣れてくる。
白か透明なんだけど、釣り上げるとイヤイヤして色が変わる。
墨なんかピューピュー吐いたりして(´_｀*)

欲張りな僕は、アオリイカを釣る“餌木”（ルアーみたいなもの:写真参照）をタナに沈める間にサビキで豆アジなんかを釣り上げて、見事に“二兎”を追っていた。

そんな中、西の空に稲光が微かに見えて来た。
「遠くで雷だよ」って友人
「ふっ‥。遠雷か‥。」と僕。そんな小説あったなぁ～。なんて考えて、竿を振っていた。
と思ったら、既に雷雲は頭上に‥。

突然、物凄い雷鳴と強風が、僕らを襲った。
クーラーボックスは強風で飛ばされて行った。
僕はサビキの仕掛けを仕舞おうとして強風で服に引っ掛かり自由が利かない！
カーボン竿なんて持っていたら避雷針を身体に巻いている様なもの‥。
しかし捨てる訳にもいかない。
雷鳴と暴風雨の中、長大な西防波堤をひたすら歩きバリゲートを越え車に着いた。
車の暖房を掛け、ガタガタ歯を鳴らしながらもさっさと帰宅。

風呂に浸かってからアオリイカの刺身と、豆アジの南蛮漬けを作る。
美味しい！！

で、こっちが本題なんだけど翌日だったかな？ニュースで
『糸魚川の姫川港で釣り客が強風で海に落ちて死亡した』
って事故を報道していた‥。
ん？確か僕らよりも防波堤の先にもう１人居たな‥。
仕事をサボって居た手前、特に誰にも話をせず今に至る。

2002年10月15日なんだけど、Webで検索しているんだけど当時のニュースが探せない。

あの人だったのかな？
合掌(´ε｀ )