牛歩村日記? Like A snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥    副題は他国のヒトにもみて貰えるかなぁ~って‥?Fortune smiles on a merry home

『林檎水』

毎年貰ってくるフジ林檎だけど、以前はほとんどシードルにしていたんだけど、結構失敗してかなり酸っぱく仕上がったり‥不評だったり‥。だもんで、シードル比を下げてりんごジュース比を上げることに‥。そもそも、リンゴジュースを作る手伝いに中野の施設に行ったときが最初だったし‥誘ってくれた若者はメディアで良く見る有名なガイドさんになったものです‥

各地の農家から入手したリンゴをジューサーにかけて酸化防止剤だけ投入して瓶詰めして加熱してから密封っていうか王冠を打栓するんだけど、今年はビール瓶に2ケース‥ちびちび飲んで、過ごす感じ‥

シードルはワイン酵母を添加するので、破裂が怖いので500mlの炭酸用のペットボトルに封入している‥
ボクも、アルコール摂取が殆ど無いのでかなりあまり気味でナン年モノって感じになっている‥かも

イメージ 5いつものように、助役サマがビール瓶の王冠を開けようと栓抜きで開けかけたら‥「シュー!って吹き出した‥」って
苦情を言ってきた‥。「これ発酵しているんじゃない‥?」って‥
火入れが足りなかったかな‥まぁ、火入れって言えば酵母の活動を止めるために、何度なのかな?沸騰させない程度に加熱してそのまま打栓すると、冷えたジュースの容積が減って便の中に真空7日?よく判らないけど空洞ができるってこと‥

昔のビールでも、生ビールとソウでないビールって分けて売っていたけどね‥キリンで言えば赤と青でラベルが違っていたし‥
昭和で終わったのかな?青の方は『生(非加熱処理)』って書いてあったし‥今では『生ビール』=ジョッキで飲むものって思われているみたいだけど‥なんだろうね‥

ビール会社の生処理って、今ではマイクロフィルターだっけ?酵母を濾しているんだよね‥。濾しカスは『ビール酵母』って錠剤にしたり売っていない?日本酒の生酒だって、生醤油だって、みんなソウだよね‥そんなの昔なかったし‥

流通網と保管の仕方のおかげなのかね‥保存と保管のためのアルコール化が、いつしかJAS法って言うの農林規格で逆に賞味期限、消費期限、要冷蔵って製品を規制を増やしてしまっていて、いいのか悪いのか?
なんでも、選択肢が増えたとしか思っていないヒトには関係ないだろうけど‥

ヒトに作らせるから期限と規制があるけど、自分で造っていれば自分のハナと舌で決めるだけなんだけどね‥
「ん?コレはコレで美味しいかも‥?」なんて顔していると、助役サマは警戒するけど‥

昔、街の娘さんにボクが何処だったか川の最奥流で釣ってきた岩魚を馳走した時に、「川で釣ってきた魚なんて怪しいからスーパーで買った魚にして‥」なんて言われたことがあって、大いに流行歌の『セロリ』というか思考の底まで手に入れるものはヒトに委ねてカネで買う‥って毒されているなぁ~って失望したものだけど‥

さて、前置きが長すぎて嫌になってきたけど‥
そんな泡が吹いた同じ日に、ビールケースが積んであるピロティで本棚見ていたら‥「パキッ!ジュワァワァ~」って、よく映画で撲殺された遺体からどす黒い血が拡がって来る様に‥金色の液体が拡がってきた‥

「すわっ!」って、急いで雑巾やらチリトリやらを持ってきて掬い上げる‥しまった‥耐圧瓶だから安心していた‥
イメージ 1 イメージ 2
コレでは宮沢賢治の『葡萄水』みたいではないか‥って、それから夕飯も食べずに瓶の内容物の移し替え‥
とほほ‥お腹は減ったけど、このまま甘い液体がフローリングに拡がっているのも‥猫ちゃんが舐めに来てもガラス瓶の破片もあるし‥お出掛けする直前とかじゃなくてよかったかも‥それにしても在宅時で良かった‥

以前、旧宅の前のアパート住まいのときに甘酒が発酵して一升瓶が破裂して部屋の中が甘酒とガラスの破片で大変なことになったことあったな‥。ガス検知器がアルコールを検知してか?アパートの外廊下まで警報音聞こえていたし‥一升瓶の破片はかなり細かくて危なかったな‥アレは居なくて良かった‥

イメージ 3まぁある程度想像はしていたので、リンゴの澱が残っている瓶には印がしてあったし‥
それでも残った30本のうち4本かな?吹いたのは‥
ん?このあいだ実家にも2本持って行ったし‥で、急いで電話をする‥まだ飲んでいない様子‥屋外に避難させる‥

イメージ 4こんなコトもあろうと、炭酸の空きペットボトルを保管してあったので移し替える‥
りんごジュースを出した瓶の洗浄と、もちろん床やケースやその他の清掃‥
とほほ‥
まぁ、ベトベトになるよりはいいか‥
急ぎの用事がなくて良かった‥

アルコール感知能力に長ける助役サマによると、それなりにに発酵しているような‥ボクには判らなかったけど‥
ジェラート屋のラムレーズン味よりは度数低いかな‥いずれにしても『火入れ』はキチンとしないと‥危ないです‥

【参考1】宮沢賢治『葡萄水』抜粋 『葡萄水』宮沢賢治 青空文庫全文旧カナ使い
【前略】
 あれから六日たちました。
 向ふの山は雪でまっ白です。
 草は黄いろに、をととひなどはみぞれさへちょっと降りました。耕平とおかみさんとは家の前で豆を叩たたいて居をりました。
 そのひるすぎの三時頃ころ、西の方には縮れた白い雲がひどく光って、どうも何かしらあぶないことが起りさうでした。そこで
「ボッ」といふ爆発のやうな音が、どこからとなく聞えて来ました。耕平は豆を叩く手をやめました。
「ぢゃ、今の音聴だが。」
「何だべぁんす。」
「きっとどの山が噴火したな。秋田の鳥海山だべが。よっぽど遠ぐの方だよだぢゃい。」
「ボッ。」音がまた聞えます。
「はぁでな、又やった。きたいだな。」
「ボッ。」
「をぉがしな。」
「どごだべぁんす。」
「どごでもいがべ。此処こごまで来なぃがべ。」
 それからずうっとしばらくたって、又音がします。
 それからしばらくしばらくたってから、又聞えます。
 その西の空の眼めの痛いほど光る雲か、すきとほる風か、それとも向ふの柏林かしはばやしの中にはひった小さな黒い影法師か、とにかく誰たれかが斯う歌ひました。
「一昨日をどでな、みぃぞれ降ったれば
 すゞらんの実ぃ、みんな赤ぐなて、
 雪の支度のしろうさぎぁ、
 きいらりきいらど歯ぁみがぐ。」
 ところが
「ボッ。」
 音はまだやみません。
 耕平はしばらく馬のやうに耳を立てて、じっとその方角を聴いてゐましたが、俄にはかに飛びあがりました。
「あっ葡萄酒ぶだうしゅだ、葡萄酒だ。葡ん萄酒はじけでるぢゃ。」
 家の中へ飛び込んで落しの蓋ふたをとって見ますと、たしかに二十本の葡萄の瓶びんは、大抵はじけて黒い立派な葡萄酒は、落しの底にながれてゐます。
【後略】
【参考2】宮沢賢治作品のうち方言作品を朗読している『ざしきぼっこの会』さんの朗読です。

【参考3】青空朗読青空文庫の朗読版です‥『葡萄水』はないみたいです‥
【追記】
ソウソウ、“火入れ”は基本瓶ごと湯煎です。加熱したジュースを瓶詰めすると、瓶が必ず割れます。
勿体無いです‥気をつけてやって下さい‥でも、普通の御家庭には打栓機なんてないか‥王冠だって買わなきゃだし(ΦωΦ)