牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

高田世界館で『盆唄』をみる‥

ラジオ番組のゲストを迎えておハナシを伺うコーナーって好きですな‥
メディアで見掛けるヒトや、全く知らなかったヒトでも声だけで人柄と、そのヒトが見て来た世界と世界感、なにか世間発表している本とか製品とかアレば、早速調べて購入したり脚を運んだり‥再確認したりがっかりしたり‥

多くのラジオ番組でもゲストコーナーって言うのは、聞き手の魅力がなければそもそもその番組自体聴かないけれど、聞き手の価値観でどんな切り口?側面?ってありきたりの言葉ばかりだけど、ゲストの魅力や人柄を一層輝かせてくれる‥と思っている‥

また、ゲストさんを全く今時で言う忖度しきっている進行している番組もあったり‥するけど、コレはキー局しか見ないけど、ニュース番組に“トキのヒト”を迎えてハナシを伺う‥って時など、「なんでソレしか聴かない?」「そ~じゃないだろ!」って、コレはテレビでの放送で良くある話‥ まぁ、ラジオは聞いているヒトが少ないから弛いって言うけど、それでいいのかな‥?

前置きが長いけど、TBSラジオで土曜日午後の『久米宏ラジオなんですけど』を聴きながら畑の雑草取りをしていて、先頃初の写真集『KIPUKA(キプカ)』で木村伊兵衛賞を受賞された岩根愛さんのハナシを伺う‥

ハナシの中で、2011年の東日本大震災の後に、マウイ島の人達が東北の人たちを招いてホームステイして貰うプロジェクトがあり、沢山の人の中で福島の双葉郡からの30人ぐらい中高生がいて、マウイ島の日系の人が執り行うボンダンスに遊びに来ていて、唯一生演奏で演奏される『フクシマオンド』に、故郷と同じ唄に驚き踊りの輪に加わる姿を目撃して〝強烈な生き物を見たって〟衝撃を受けた‥ってハナシをされており、ボクも1865年に長崎に建てられたばかりの大浦天主堂に潜伏信徒が告白した『長崎の信徒発見』を連想したり‥って、僕らが生まれる100年前までは、そんなだったんだねぇー。ボクなんかカトリック幼稚園出身だし‥

放送後、岩根愛さんの写真展とその連動するようなドキュメンタリー映画があると言っていたので、調べてみた‥ら‥
比較的近所(83km)の上越市の高田世界館という映画館で現在上映中とのこと‥。助役サマも誘ってみたけど、彼女も割と忙しい様で‥(中島みゆきの悪女みたいだね)それに、ドキュメンタリーとか震災原発って彼女の苦手分野なので誘ったけど押さ無かった‥

イメージ 1せっせと、高田まで来たので高田城のソメイヨシノを見たかったけど1週遅れみたいです‥残念‥
満開は、都心より10日遅れくらいかな?
出店とかゴミ捨て場とか片付けしています。
お堀と、城(櫓)とソメイヨシノって映えるんだね‥
夏に来たときも、蓮の花が丁度終わったときだったし‥
重ね重ね残念‥

今まで上越市は、盆休み時に高田城をチラッと見ただけで、R18か上信越道の高速で通過するのみだったので、市街地には入ったことはなかったな。雁木囲いで家々の前面を構成した街作りになっており、商店や施設の看板が誠に見え辛く圧迫感がある‥
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左は町家交流館って施設で古風だけど、右が映画館の入り口です。隣の駐車場は他の施設。所々家や商店が取り壊されれば、駐車場とかになり空間が生まれる‥。映画館の駐車場は建物の裏で、案の定ガラガラですな‥

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通りから映画館までは雁木構造で通路が出来ていて花壇とかで飾られていて好印象です。時代が時代なら、通りまで上映を待つ人の列ができたものでせう‥

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施設は『登録有形文化財』『近代化文化遺産』と箔が着いていますが、既にエンブレムの塗装が剥がれています‥
これらの箔が、運営の足枷になる規制のみに終わっていないことを願います‥
高田世界館は、1911年(明治44年)に芝居小屋高田座として開館し、後に常設映画館となり平成21年に一度廃業し、『街なか映画館再生委員会』が運営を行っているとのこと。開館以来の洋館建築は全国でも最古の映画館のひとつとして知られているとのこと。
入れ替え制だけど、この日は『ねことじいちゃん』という新作と賞を沢山貰った『万引き家族』を放映していて、10人くらいのお客さんが出来ていた‥さて、『盆唄』は何人居るかな?

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うーむ‥ボク以外は1人かな? 折角なので予告までの時間施設の写真を取らせていただく‥(受付の人に許可貰いました)

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2階席もあります芝居小屋みたいだね‥ バスとか列車の送風口ってこんなの多いよね‥

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見学ツアーも開催されるらしいけど、その時はもっと明るくしてくれるみたいです。2階にも行ってみます‥

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2階の椅子は固定じゃないみたいです。興奮した人が下に投げ降ろさないか心配になります‥

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ツアーなら映写機見せてくれるみたい。でも実際の映写は、現在はフィルムではなくてHDDデータでやって来るモノをプロジェクターで写す仕組みですな‥熱を持つのでファンが回って唸っています‥

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2階席からの観劇も良さそうです。現在でも映画上映だけでなくリサイタルみたいなコトもしているみたいです‥

イメージ 18上映後、外に出たら劇場の裏の川が濁っておることに気が付きました。
河川改修工事をやっているのか?雪解け水が大量で濁っているのか?時期的に後者だろうな‥
素敵な作品を、素敵な映画館でほぼ貸し切りで観られて良かったです。
コレが、ジャッキーチェンやブルース・ウィルスのロードショーだったら見に来なかったでせう‥
帰りに上越市のガソリンスタンドでリッター133円でレギュラーガソリン満タンに出来てご機嫌で帰宅できました。
今度は、助役サマも連れてなんかいい映画見に来よう‥

イメージ 19今迄、ドキュメンタリーものは日曜日の夜中の地上波や『BS世界のドキュメンタリー』で見るばかりだったけど、商業映画ではない、映像と音声で、テーマを掘り起こし後世に残す。素晴らしい仕事をしている映像作家の人達とそのプロデュースをした写真家の岩根さんの仕事に頭が下がる想いでした。
それなりの生活を今のトコ続けられているのに、毎日世の中の不平不正不満ばかり吐き続けているボクなんかからすると、自分の職場関連かも知れないけど、故郷から追い出され避難先には気を使って、行政の長には“アンダーコントロール”なんて言われているのに生きている間には戻って住むことは叶わない生き方をするしかない人達に自分を照らしてみて、ただ自分と家族の幸せだけ考えて日々暮らしていていいものか‥?って思う次第ですな‥
近親者には「全然幸せでない‥」って言われているけど‥

岩根さんの写真展が新宿のニコンプラザで連休中にあるみたいだけど、そう何度も上京できないのでチョット残念‥。いつも新たな価値観の提案をしてくれるラジオと放送を提供するスタッフさんと世間様に感謝ですな‥
【参考】
ハワイで120年も熱狂的に踊られている「ボンダンス」とそのルーツの福島を撮り続ける写真家・岩根愛さん文字起こし
映画『盆唄』オフィシャルサイト
AI IWANE PHOTGRAPHY

【追記】数日後にNHKラジオで高橋源一郎氏がインタビューした岩根愛さんの番組に気が付いて聞いたけど、聞き手によってかなり印象が変わるものだなぁーってあらためて感じる次第‥。ドッチがドウのもないけど、高橋氏のハナシではきっと『盆唄』を観に行ったりはしなかったかな‥。たぶん‥面白かったけど‥