牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

父の死‥

11月7日、昼前に埼玉の実母から携帯に電話がある。
夜の時間を選んでの電話でないので、昼間の携帯への電話は吉報でない事はたやすく想像でき、身構えた。母の声はしずんでいた。
「いま、救急車の中‥。お父さん意識なくて‥ 駄目かもしれない‥」
「わかった。そっちに向かうよ‥」
助役サマに話をして、実家に帰る準備をする。黒い服も持って行く事に‥

 

バタバタ準備をしていると、母から再度電話がある。医師による死亡が確認されたとのコト‥
近所の葬儀屋に頼んで自宅に遺体を運ぶと言う‥
ボクはまだ準備中で、出発しても2時間はかかる‥

 

しばらく泊まれる準備をして、燃費のいい方の車に乗って帰郷‥
いつもは、何がしかの録音したラジオ番組等を聴きながら運転するのだけど、父との半世紀余りを思い出しながら走行する。

 

関越自動車道東松山のしばらく手前から母の携帯に電話をするとお寺さんに行って予約に行っているらしい‥。車を車庫に入れて、鍵を開けると‥玄関の隣りの寝室に父が寝かされていた。
イメージ 1白い布をとると、穏やかな父の寝顔があった。3時間は経っていないからかまだほのかに体温が残っている様な‥
既に髭は剃って貰って居るようで、綺麗な顔をしていて安心した。
寝ているような顔なんで、今にも目を開けそうだ。
足をさすってあげていたら、爪が伸びたままだった‥けど、切ってあげなかった‥

 

2週程前に帰郷した時に、父の顔は見たけど特に話はしなかったけど‥
いつもはお風呂に入れてあげたりしたんだけど‥
これを母親は独りでやっているのかと、頭が下がる思いで長野に帰ったモノ‥
でも逢えてよかった‥

 

写真は寝室の障子に影を落とす父が好きで出来るのを心待ちにしていた干し柿