風鈴と親心‥

ある夜、帰宅すると玄関に缶ジュースが買物袋に入って置いてあった‥
「ナニコレ？」ってボク‥
「実は‥」って助役サマ‥

６月末の蒸し暑くなって来た折に‥、ボクは毎年恒例としている風鈴を縁側に吊るしていた‥
縁側の風鈴を吊るす位置で音色の違いと言うか、風鈴の奏でる音の頻度が違っているコトは認識していた‥

数軒先の夫婦サンが助役サマの帰宅を待って、我が家にやって来て‥
「受験生の子供がウルサイって言っているので‥
コレ（写真参照）で撤去してほしい‥」
ってコト‥

受取ってしまったからには撤去しなくてはならない‥
梅雨明けにはまだまだの蒸し暑い夜‥
風鈴の音色も聞けないと思うと‥
‥‥
かなりキツイ‥
まぁ、昼間風が強かったから“チリチリ”チョッとウルサかったかも‥
なんとも息苦しエピソードだけど‥

思い出せば‥
ボクのアニキに受験（共通一次）前夜のコト‥
隣の家で飼っていないはずの子犬の鳴き声がキャンキャン‥　と夜中まで‥
よりによって受験前日に子犬を拾って来たか‥？
両親はアニキが犬がうるさくて眠れないのでは‥ってかなり心配したらしく‥
ボクになんとか出来ないか‥って要請‥

ボクは、鳴き声の発生源を探して隣家の敷地に進入し、物置小屋に‥
小屋の扉をスィィ～っと開けると、子犬が飛び出した‥（ってあまり覚えていない）
若しかしたら、首輪を外して逃走させたのかも‥
何事もなかった様に帰宅‥

特に隣家もボクの仕業と判ったか判ってないのか‥判らないけど何の問題にもならなかった‥
受験生がいると、家族は必死になる‥
そんな“ほほえましい”エピソードを思い出した‥(^_-)