牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

旧鬼無里村『いろは堂』

旧宅のある白馬村へ冬支度に向かう。天気もいいしたまには違うアプローチで帰ろうと鬼無里ルートを採用っ!この鬼無里ルートは一応R406号って国道になっているけど、悲しいかな“3桁国道”って言うのは大していい道ではない。名前は国道でも管理は地元の県の建設事務所が委託?されて‥いる。

 

僕が長野県に移住して最初に勤めた小谷村の会社はIターン就職者が多く、社員の半分は“ヨソ者”移住者達は生活資材を揃えに一応の県庁所在地の長野市辺りに買い出しに行くときに、『国道だし‥』ってこの鬼無里ルートを採用して、雪道の狭細路の国道に泣きながら長野県の道路行政の悪さに驚いたという‥。県道として長野オリンピックの“どさくさ”に開発された通称“オリンピック道路”を選択すれば白馬~長野間は約1時間ってトコ‥ 鬼無里ルートは1時間半はかかるかな?
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晩秋の快晴の昼下がりは斜めからの日差しでとことん眩しい‥。鬼無里ルートは長野市の県庁横から裾花川の右岸の西山の影を沿って走っているので冬季の早朝は凍結部分とかチョッと心配な道‥

 

考えてみれば、戸隠村鬼無里村もみんな長野市編入?合併?してしまっている。なんでも長いモノに丸められて‥。まぁ、稼働率の悪い長野五輪施設の負担税をより多くの納税者で分担して、新しく建て替えるとか言っている市役所とか市民ホールとかもしかり‥
なのにイオンモールとかの進出を拒んでしまう‥大東亜共栄圏を築きつつ編入して鎖国を続ける‥
観光客は入れるけど大きな資本は入れず県内企業の御機嫌を伺う‥
全く今の日本の置かれている状況に似ている‥

 

そんなコトを考えつつ旧鬼無里村中心地に‥ 『いろは堂』は新しく出来た道の駅に隣接している。
道の駅が『いろは堂』の集客を利用して居ると言ってもいいけど、前は何があったトコだったかな?
以前から周囲は建設会社の砕石や機械の資材置場だったと思うんだけど‥
気が付けばいろは堂の店舗の裏はギャラリーとか施設が伸びている‥外貨を稼いで地元で施設投資している‥

 

前フリが長くなったけど‥「店内が混んでいたら止めよう‥」って店内に入る
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それ程混んでいない様なので、囲炉裏端に着座して注文表に鉛筆で記入してカウンターの女性に渡す‥
「どちらからですか?」
「近所です‥」市内と言えば良かったけど、ココの休日の客層は遠方からの客が多いだろうからそれに比べれば“近所”ってコト‥ま、僕らが都会から最近人気の“パワースポット”の戸隠辺りに遊びに来た夫婦と思われてもしょうがないが‥
客層は都心から来たのだろう老夫婦とか家族連れとか‥駐車場は関東圏のエコカーとかが並んでいる。

 

イメージ 4以前から店を守っていた“姉さん”の姿は居なく、その息子夫婦らしきヒトと短大生くらいの女の子が二人で店を切り盛りしている‥。
以前はこの“姉さん”が全ての客の応対をしていた。僕の友人は“ほったて小屋”座敷のの囲炉裏端でせっせと“おやき”を焼いていたそうな‥
僕がいろは堂にはじめて来たのは新しい現在の店舗が出来たばかりの頃‥。既に東京方面に進出を始めていてた。

 

それ程待たずに“おやき”がやってきた。
「しめじをサービスしておきましたから‥」
「サービスしてくれるって早く言ってくれれば注文を一個減らしたのに‥」って対応‥
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ココのおやきはチョッと揚げてから焼くのが特徴。助役サマは数ある“おやき”の中でもココのがお気に入りらしい‥。値段は前が幾らか忘れたけど今は一個180円になっている。季節限定の“まいたけ”はなんと一個300円っ!
「値上げしたんですね」って聞いてみるけど、ケチをつけるなら買わなきゃいいので、助役サマも嫌がるし止めた‥

 

こんなに脂っぽかったかなって思うくらい手にベタベタ付いて来たけど‥まぁ美味しい。僕らは『かぼちゃ』『野菜ミックス』『ねぎ味噌』そして季節限定の『じゃがいも』、サービスの『しめじ』全部食べるか残しておいて後でいつ食べるか考えながら食べる。「じゃがいもなんかはペーストじゃなくて少し塊が残っていた方がいいのにな‥」「大量に作るのにペーストでちゅぅぅぅって注入するからしょうがないんじゃない?」「やめてよっ、ソウ言うコトココでしゃべるのは‥」って感じ‥

 

これだけの店内で待つ客の分と持ち帰り分の“おやき”、東京方面の何店舗かで売られている数を一体何処で作っているのか‥店の裏のスペースではななそうだし‥

 

店の女の子に創業者?の女性(写真)の事を聴くと‥「おばあちゃんは85歳になりますが元気にしてます。」ってコト‥どうやら店舗内は家族経営なのかもしれない‥

 

ソウ言えば、春先に山菜採り帰りにいろは堂に寄った時のこの女性とのやりとりを思い出した。
「どちらにいらしていたんですか?」女性
「戸隠辺りで山菜を採っての帰りです」僕
「何を採ったんですか‥?」女性
「コレはアザミですね‥」
「コレがアザミですか‥」女性
「‥!」
いろは堂の看板メニューのアザミの山菜での姿を知らないとは‥!
10年程前の事だけど、既に“おやき”の販売と製造は分業されていたと思われる‥



まぁ、どうであれ長野の寒村での成功者を批判したり妬んだりしてはイケナイ、僕らも見習って外貨を稼ぐシステムを構築しないと、一生税金払って資本家に安月給で雇用されるだけで終わってしまう‥

 

【参考】 いろは堂HP