旧篠ノ井線廃線跡遊歩道

先日碓氷峠の旧信越線跡を散策したからではないけど、長野市から犀川沿いに明科まで味噌を買いに出掛けたついでに寄ってみた。チョッと歩くだけかと思ったら、片道６㎞の遊歩道だと言うので車に積んであった自転車を組み立ててソレで出掛ける‥

篠ノ井線跡は明治35年に全線開通し、昭和45年に蒸気機関車が電化され昭和63年まで営業を続けた。
国鉄がＪＲになった頃まで営業をしていたと言うコト‥　つい最近だ‥

明科駅の駐車場で自転車２台を組み立てている間に助役サマが味噌を購入してくる。
明科駅で遊歩道のパンフレットを貰う。カラー刷りかと思ったら白黒のコピーだった。まぁしょうがない
　
明科駅から長野方面に下ると跨線橋から新線と旧線の分岐が見える。砕石の未舗装路をせっせと漕ぐ‥
「自転車だって車両なんだよ‥。知らないの‥？」
「知ってるよ、馬だって軽車両なんだよ‥ふんっ！」

　
と‥案の定『自転車は禁止？御遠慮‥』？とある。助役サマは常識人なので禁止の字を見て
「なんで自転車で来たんだっ！」って機嫌が悪くなる‥
「まぁ、押して歩こうよぉ‥」と僕。

　
三五山トンネルに入ると暗くて怖くて益々不機嫌に‥　　　　　　　　僕もだんだん距離をとる様になる‥

せっかく気持ちのいい遊歩道なのに‥　段取りが悪かったな‥　とほほ‥
って歩いていると、後ろから「おおぃ！」って機嫌の良さそうな声‥
　
アケビがあったので採取するようにっ！ってコト‥　いきなり助役サマの機嫌が良くなる
アケビはほんのり甘くていい感じ‥　　　　　　　　　　　　　　　踏み切り跡に線路が残っていた‥

この辺りはケヤキの森が自慢らしい。なるほど十日町の美人林みたい‥。こっちの方が美人かも‥

チラホラ散策するヒトは居るのだけど、程なくすると大勢の観光客に追いつく‥
「Hey！姉さんたちは何処から来たの？」って聞き込み‥
何やら、クラツー(ｸﾗﾌﾞﾂｰﾘｽﾞﾑ)の横浜からのお客サンで、昨日は中野市でリンゴを買い、小布施町で栗のお菓子を買い白馬に泊まり、今朝は『大王わさび農場』で買い物をして水車小屋のある万水川(よろずいかわ)でボートに乗り、今なんだか判らないけど歩かされている‥という‥
この廃線跡なんて全然有名じゃないし、見所もないし‥首都圏からのお客サンには‥退屈かも‥

　
しばらく歩くと、最大の見どころの『漆久保トンネル』に到着‥　イギリス積の煉瓦が綺麗なトンネル‥

　
なんだってくらい短いトンネルだけど‥　なかなかいい感じ‥

右から左に頭上の煉瓦をパノラマでつないでみた‥　　新パソコンのパノラマソフトはなかなか優秀だ‥

トンネルの明科側に素敵な煉瓦造の橋梁？カルバート？があった。煉瓦の積み方がちょっと変わっていた
　
次の予定もあったので復路は、国道403号に出て自転車で下り坂をビュンビュン走って車に戻った。
他のヒトはＵターンして戻る事になる。また別の角度から散策をするのも一興なんだろうけど、僕は来た道を戻るのが嫌いなので‥

碓氷峠に比べると見劣りするけど、まぁ無料だしいいんじゃないかな？

【参考資料】　旧国鉄篠ノ井線廃線敷