牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

『風の吹くまま‥』vol.1~風を感じる~

それは、かなり昔の事‥。昭和末期だったと思う。
友人Naと富士山の山頂からスキーで滑ろうと出掛けた‥。
イメージ 1御殿場口太郎坊のBOAC旅客機の墜落慰霊碑辺りで宿泊し、翌朝からせっせと登った。
御殿場口は五月の連休にとぼとぼ登った事があり、下りはザックを尻に敷き滑り降りたし、夏の山頂郵便局バイトでも歩いた。幾つかある富士山の登山口の中でも一番森林限界が低い‥。
それに前年まで御殿場市営スキー場が営業をしていたはずなので、5合目位までは滑れるだろう‥



【1986年4月○日 御殿場口から登る友人Na】

気象庁の設置したブル道を辿って登るけど、8合目で断念‥。
断念の理由はあんまり覚えていない‥。
当時の口癖(座右の銘?)は『勇気ある撤退』
まぁ、怪我してもしょうがないからこの辺で帰ろうや‥って事。

たぶん向かい風が強くて閉口した様な‥
その日のニュースで『○田有希子が飛び降り自殺』って言うのをやっていたような‥
かなり、昔の事だね‥

翌年は同時期、更に上部まで登ったけどガスに巻かれて滑った先が自衛隊の富士演習場の中に出てしまい泡を喰った‥

それから暫くして時代も平成になった。
ある日、波乗り好きな友人Noとハナシをしていて
『パドリングする代わりに凧を揚げて沖に出るヒト(外人)もいるんだよぉ~』
「ふ~ん‥」
大学のスキー部に所属していた彼とはパラグライダーの講習やスキムボードフリークライミング等を一緒やる間柄‥。待てよ‥凧で風か‥
確かに子供の頃凧揚げをしに河原に行って、帰宅する時に凧を揚げたまま手放し運転で凧に自転車を曳かせて帰宅した事があった。あんな感じだ‥。

ふんふん‥
それはいいな‥
『パラシュートで風を受ければ、グングンと風下に牽引して貰える‥』
『その風が、山の斜面を上昇していれば‥』
富士山の御殿場口に吹き降ろす烈風を頭に描いた‥
御殿場口は南西面だ‥当然、北東面に行けば斜面上昇風があるに決まっている‥

先に述べた慰霊碑のBOAC機も、S41/3/5東京発ロンドン行ボーイング707型も、強い季節風が富士山に当たった背後のローター風に巻き込まれて墜落したもの‥。
乗客に富士山を見せようと近付き過ぎた‥との話もあるが‥

まず、キャノピーを手に入れなくてはならない‥
丸い従来の落下傘型とパラグライダーの様なスクエア(四角)型がある‥
大きさはドウだろう?
風を受けるのはいいけど、止まりたい時には如何しよう?
って思いながら、以前世話になったハンググライダーのスクールに問い合わせる。
確か緊急用の小さなキャノピーを腹に抱えて飛んでいたはずだ‥
「そりゃ、貸してもいいけどエッジとかで踏まれたら強度落ちるし、切れちゃうよ‥」
って難色‥。もっとも、頼み事を電話なんかでしてはイケナイ‥

《かなりつづく‥》