牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

拾ヶ堰サイクリング^^

兼六園金沢城の“逆サイホン”に驚いた僕だったが、近所の“拾ヶ堰”も早くから“逆サイホン”を採用した水路として有名だ。何年か前に“塩の道サイクリング”をした時に、取水堰の近くを走った事があり、興味深く案内板を眺めたものだ。
で、チョッとは運動しようと拾ヶ堰を散策(自転車で)する事にした。

調べれば調べるほど、面白い昔話が出てくるのだけど仕事も忙しく見た事だけ記録として投稿します^^

土曜はチョッと寒い朝だった。日曜は用事があったので寒くても決行!って車に自転車積んでたらバラバラと雪!あれあれ‥。「大丈夫!南はこっちとは違うさぁ~」って助役をなだめて出掛ける。
(ちなみに「さぁ~」って語尾を上げる発音をするのは善光寺平辺りの発音)のはず‥

イメージ 1木曾との境の鳥居峠の方に源を有する奈良井川を堰き止める拾ヶ堰の取水堰は、この季節解放したまま。
2月29日現在毎秒8t流下しているが、梅雨時等は2倍近く硫化するらしい。
本当は「アヒル隊長」を投入して流れと共に追っかけようと考えていたのだけど、取水していなければしょうがない(´ε` )

イメージ 2水路脇の道路を併走する。
道路は“安曇野やまびこ自転車道”との名称で穂高塩尻まで整備している。らしい

イメージ 3舗装路が殆んどかと思いきや、全くの畦になる事も

イメージ 4逆サイフォンの上流側取水口
多少の水溜りになっている
そろそろ浚渫作業が始まるらしい。
それで、取水が中止されているって事

イメージ 5逆サイフォン部の下流には歩道兼自転車道の橋がある。
この下流は昔、塩の道で松本に至る渡しがあった処。
肉を僕に供給してくれる猟師の先輩の子供の頃にはまだ船は在ったらしい^^

イメージ 6イメージ 7
この川の下を水路が横断している。地下水路の直ぐ上流には新しい橋の建設が始まっている。
この橋が出来れば、他の橋の通勤ラッシュが多少なりとも緩和される。かも‥

イメージ 8逆サイホン出口、夏に来た時にはコンコンと水が湧いていた
今はゴミが溜まっているだけ‥
かなりな物まで流れてくる。

イメージ 9工事現場に放置されたシールド工法の刃
平成の改修の時にはこの刃口にて地下深い所を削孔して水路を開いらしい。
僕から言わせれば、工事で使ったゴミを放置しているって事。
まぁ、この刃口を見て土木の仕事に夢を馳せる子供も居るかも知れない

イメージ 10それから暫くは渇水状態
なんで、水路の中に降りてみる。
満水状態ではどのくらいの水深か判らんかったけど、まぁこんな感じか‥
深さと幅で一番抵抗の無い比率とかあるみたいだからねっ!

イメージ 11近所のアウトドアショップ店長に“お祝い”として貰った“たすきバック”
なかなか重宝している。
荷を出したい時には、スルッっと前に持って来れる。
まぁ、沢山入らないけど‥

イメージ 12水路沿いにはサクラの木が沢山植えられている
ここいらの桜は5月の連休前だからねぇ~。
その頃なら暖かいねぇ~。
田植えで水路もHWL(HightWaterLevel)だねぇ

イメージ 13国道148号を潜る。
遊歩道も国道を潜る。
僕が始めて拾ヶ堰を意識したのも此処。
普通の川とは逆に山に向かって流れているこの用水にビックリしたもんだ。

イメージ 14山側からの用水路は拾ヶ堰に集められてゆく

イメージ 15万水川との交差地点。
なんと上を横断している。水位差は3~4mはあるかな?
今では拾ヶ堰の放水路(洪水時に排水する)としても機能するらしい。
なんで、江戸時代のヒトはこうまでして水を運ばねばならなかったのだろう?
まぁ、村同士の仲が悪くて水を分けて貰えないとかそんな所だろう。
こう言った負のエネルギーは、この様な長大な土木構造物を作り出す事になるのかも知れない^^

イメージ 16ソコにあった案内板
なんと、当初の拾ヶ堰は梓川を潜っていたのではなくて、越えていたらしい。
それも凄い!
逆サイホンは大正時代に施工されたとのこと

イメージ 17勉強する助役
山に近づくにつれ雲行きが怪しくなり、雪が舞って来る
「なんでこんな日にサイクリング?」って助役は不平を漏らす
あまりに寒く堀金の道の駅で饂飩をすする(助役はラーメン)
外は雪だ。チビッ子を2人も連れた夫婦がサイクリング姿で飯を食っている。
公務員風だ^^
子供は文句も言えず雪の中でサイクリングとは可哀想‥

イメージ 18堀金村は掘ったら金が出るほど金持ちなので、用水周りもなんだか景観整備がされた気配‥

イメージ 19用水に蓋を掛けて道路にしている所もある。
コレでは東京オリンピック時の都心と一緒だ。運河を埋めて道路にする。

イメージ 20穂高町に入ると落ち着いた農村風景画広がる。
塀に瓦が葺いてあり資産家を伺わせる。
このような家は大体、風呂と便所は離れだ。

イメージ 21石碑に青ペンキ!
結構この取り合わせは多い。どうかなぁ~?

イメージ 22終点が近づくと、水位調整の為の水門や放水路が多く現れる。
あー、ケツが痛い‥

イメージ 23終点。
烏川に注ぎ入れる。この間カジカを採ったのはこの辺り^^

イメージ 24終点からは下流側から車に帰る。
もうケツが痛くて、ヒィーヒィー( `-´)ノ
なんだかサドルが硬いのか、体重が重くなり過ぎたか‥

早春譜の碑、良く判らないが作詞家か作曲者がこの辺りに関係あるらしい。
コレも、桜の咲くいい天気の日ならいいのだけど、どうにも寒い。

イメージ 25ワサビ田を走る。
烏川は穂高川になっている。その山側には多くのワサビ田が点在と言うよりは、そこらじゅうにある。
ちょうど、砂礫を掻き集める時期みたいだ。
国産ワサビは高いだろうに、聞いたらチューブワサビ屋に卸すらしい。勿体無い!

イメージ 26「大王わさび農場」にある水車群
黒澤明氏の“夢”って映画のロケで使われたそうで、写真マニアの格好の被写体となっている。
が、良くガイドブックに載っている水車小屋の撮影場所は川の中州状の所で、チョッと立ち入り出来ない。それでも、入ろうとするマニア向けに「立入禁止」の札が沢山掛かっている。コレがかなり興ざめ^^
水車は何の為にあるわけでもなく、電動で廻っている。
この川はこの辺りで湧水となった蓼川と、さっき拾ヶ堰を潜った万水川下流に当たり、ここで合流している。なにやら、万水川はバイパス工事だそうで、騒がしい。最近はこの景観を残す残さないで景観論が巻き起こっているらしい。HPなんかでもそっちの方がヒットする。
まぁ、景観も大事だけどまずは社会基盤だよね。上流の万水川の景観は最悪の3面張りだったけど、コレは最高に金をケチったのだろう。どうせならバイパスを通しつつ、この景観を残すような工事をやって欲しいもの‥。
なんでも、昔の景観を残すばかりが能ではないだろうけど‥。
暖かくなると、ココから川下りをするカヌー愛好家も多い。無論僕も下った事はあるけど、なんか観光客が多くオリの中の猿のよう‥

イメージ 27そんな事はさておいて、おやつを食べる助役^^

イメージ 28ワサビ田は綺麗なうねりを描いてなんともキャッチィだ。
これも、カメラマン殺しの曲線美だ^^

イメージ 29豊科町に来る。
明科町の御宝田と旧豊科町の御法田の2箇所がある。なんとも雅な地名だ。
豊科には“アルプス白鳥の会”と言う野生の白鳥に餌をやり捲くり、春に北の国に送り返す集団が居る。
一体何の為に餌付けをしているのか理解出来ない。
でも、コレが豊科地区の顔になっているらしいので、なんとも閉口だ。
去年の洪水で砦が流され、河川が荒れ捲くったので今年は工事をやっている。
いつもは「白鳥が怖がるから車はココまで」とかあったけど、近くで重機が動き回っても特に逃げるでなく固まっている。野生ってそんなものだ^^それとも餌が欲しくて野生を捨てたのか‥
まぁ、野生はやわではない。

イメージ 30車はまだまだ、おっ!
ここはおやき「うしこし」の横だ。
中で女将が働いている。
あーケツが痛い。

で、何とか帰った。ふぅ~。お疲れ様。

拾ヶ堰は15kmで標高差5m!
大変な工事だ。一年で掘ったらしい^^
御苦労様。走って判ったのは、まだまだ沢山の用水路があるって事。まぁ、そのうち‥