殺意なき殺人（未遂）者

結構昔に免許の書き換え時だったか『殺意なき殺人』（だったかな？）って言う映画を見せられた。
殺す気はなかったけど、結果的に殺人をしてしまった話。

22日朝、事故の時に僕が写真を撮っていた被写体のヤツに事故後初めて遭った。
目の前で僕が転落して、如何したのか知らないが、“見ていない”と言っていたらしい。

そいつは下請けの世話役で現場に来ていた。
その他の作業員はみんなバイト、いわゆる日雇いだ。
事故後、病院に見舞いに来る訳でもなくそのままだった。

その朝足りない材料があって、買い物に行くと“そいつ”は居た。
僕に気が付かないのか一緒にレジに並んでいた、「よっ！」胸元を叩いてやった。
「だっ誰かと思いましたよ‥」そいつ
「人を殺しかけといて、挨拶がないとは随分じゃネェかよ」
「‥‥」
無言で立ち去った。

当時、一言でも挨拶でもあればこんな嫌な気持ちにはならなかっただろう‥。
人を殺しかけておいて、日常を暮らしている。
実際、全く過失を感じていないのかもしれない。
そんな人種かもしれない。

思い出しただけで、腸が煮えくり返る思いがする。
世の中こんな思いをしている人は沢山いるのだろう。
毎日、沢山の事件が報道されているけど、法で裁かれたり無実になったり、いろいろあるけど、関係者が満足する結果などあるわけは無い。

戦時中に日本軍に侵攻された東南アジア方面で、聞いた言葉を思い出した。
『忘れよう、でも、許しはしない』
あれっ、違ったかな？
『許そう、でも、忘れはしない』だったかな？
まぁ、せめて謝罪でなくても見舞いをして欲しい。

ヒトを思いやる心も持っていない、ヒトの形をした動物と共に仕事をする事などしたくない‥。