牛歩村日記? Like a snail's pace?

日々平穏に暮らしていれば、自から幸せになれると言いますが‥?いろいろ雑音が‥

湯治宿「さかや」梅ケ島温泉

「連休どうする?」助役と協議した時
「まかせる、でも野宿はいや!」との返事。
なんで、2日になって重い腰を上げて宿の予約の電話をかけまくる。

以前、1万5千円クラスの旅館に泊まって飯も冷たいホスピタリティのホの字も無い所が多いので、かえって最近は“宿の人の顔が見える民宿”を探している。

5日の夜は直ぐ探せたが、4日は何処もいっぱいで、「うちは自炊ですけど、それでよければ‥」って所を予約する事にした。
秋田の山奥の自炊湯治場は何度か泊まった事はあるけれど、静岡の山奥の湯治宿ってどんな所だろ?
って不安と不安でドキドキしたのでした。

イメージ 1今宵の宿は、梅ヶ島温泉
静岡市清水区(旧清水市)の安倍川の最上流にあるひっそりとした湯治場
海沿いから茶畑の間を北上すると、おおっ!第二東名の工事現場だ!
静岡は景気がいいって、長野の山奥から転職したヤツもいたっけ‥
なんて狭い道を走るモンだろう。
行き止まりの道のはずなのに、行き交う車の多い事‥。

イメージ 2茶畑を登る事40km程で、到着。
もう少し開けた所かと思いきや川沿いと山の斜面の道沿いに数軒の宿がひしめき合っている。
夕飯前に風呂でも浴びているのか、道に出ている人は少ない。
第一印象はチョッと寂しい温泉地‥

イメージ 3「こんにちはぁ~。お世話になりまぁ~す」
って中に入って、主人?と女将?に挨拶。
内部はなかなかの清潔感。
部屋に通される。
テレビは有料だが、なかなかの清潔感。

イメージ 4厨房をチェック。
掃除が行き届いていてまずまず。
今夜はご飯を焚いて、後はサクラ海老の釜上げを作るくらいだ。

単純硫黄泉の温泉は余り加熱をしていなく、ヌルヌルの温め‥
女風呂との間に「ふれ逢いの窓」なんてサッシが入っていて、女子の方から鍵が掛かるようになっていた。
助役は保安を心配して、財布を守ると交互に入浴(´_`*)

イメージ 5さぁ、夕食。
炊飯器の調子が悪く、芯飯になったが蒸し器でなんとか挽回。
あったかご飯に“生サクラ海老”をたっぷりかけて“サクラ海老丼”
足りない塩っ気はシラスの釜上げをトッピング。

イメージ 6二杯目は“サクラ海老の釜上げ丼”

イメージ 7三杯目は“サクラ海老のかき揚げ丼”(出来合い)
げぷっ!
(>_<;)
わざわざ現地まで来たんじゃ、十分に堪能しないと‥

イメージ 8食堂の片隅にこんな札が下がっていた。
「二年経過の荷物は片付させて頂きます 店主」

イメージ 9宿に入った時からいい匂いに、気が付いていたけどここの土間のストーブは“薪”
集落も薪ストーブが多いのか、薪の香りが立ち込めている。

イメージ 10宿の本棚で田中康夫著「なんとなくクリスタル」を発見。
初刊年度の増刷で、既に61刷
パラパラと斜め読みしたけど、ストーリーとは別の注釈がなんとも現在の田中康夫節と殆んど代わらず、人を馬鹿にしたような、皮肉と嘲笑に満ちている。
昔からこんな人なんだねぇ

イメージ 11次の朝は、またまた抜けるような青空!
山に押しつぶされそうな宿の屋根です。
小鳥のさえずりがうるさくて、目が覚めました。